2011年12月31日土曜日

「京都で冬休み」~ゼミナールハウスの下見等
諸事報告


 12月27日に、宮腰さんと柏村さんのお二人が、京都府立ゼミナールハウスに下見に行きましたので、宮腰さんのレポートを下に転載いたします。
 「京都で冬休み」プランには、多数の応募があり、選考の結果、7組のご家族をお招きすることになりました。カンパも続々と寄せられています。カンパをお寄せ下さったみなさまには、本来ならば、めいめいに、それぞれお礼とご挨拶をするのが礼儀とわきまえてはおりますが、プラン実行前でバタバタとしておりまして、それもかないません。ひとまず、この場を借りて、お礼を申し上げます。本当に有難うございます。プランが実現したのち、また、しっかりと報告、御礼を述べる所存です。
 とりわけ、宮腰さんの紹介で、山口県宇部市で、長年チェルノブイリ救援活動をされてこられた平和を願う草の根グループ「えんどうまめ」様(代表石川悦子さん)には、グループとして、この計画に協賛を賜りましたので、お知らせしておきます。くわしくは、また、稿を改めてご報告したいと思います。やはり、チェルノブイリのことを理解している人たちの行動の早さ、理解の深さに脱帽です。(滝澤)


平和を願う草の根グループ「えんどうまめ」HP
http://endoumame.net/

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みなさま
 12/27、柏村さんとゼミナールハウスに下見に行ってきました。
 京都市街北西部・仁和寺あたりの「福王子」というところから国道162号線を北上し、ゼミナールハウスまで車で約30km、40分ほどでした。
中心部からだともっとかかるはずですが。

 思っていたよりも立派な外観にまず驚き、中もさすが府がやっているだけあって、ちゃんとしてました。特に施設で問題らしいことは見あたりませんでした。

 5日と6日は貸し切り状態なので、お子さんも気兼ねなく遊べるでしょう。
7日は成人式があるそうで、70人程度(?)の新成人が集うようです。

 ここでは夏にも福島の子供の受入をされていたそうです。
担当の方や、その上司の方と話し、こうしたことに理解がある方々とお見受けしました。
http://jippo.or.jp/html/1106_1_2.html

 歓迎会での食事は当初懐石となってましたが、おすすめもあり、ちゃんこ鍋となりました。

 難点は、公共交通機関で行くのが、ちょっと大変なことですが、京都駅からバスで周山バスセンターに行き、さらに乗り継ぐと自力で行くことは可能です。
(右の写真はユニットハウスの外観)

●ゼミナールハウスのウェブサイト
http://kyosemi.or.jp/

●バス時刻表
http://kyosemi.or.jp/_userdata/JRbus.xls

 乗り継ぎがうまくいくと2時間程度で、まずいと待ち時間が長くなるので要注意です。
 また、バスは平日のみの便もあるので、事前に調べておく必要あり、です。

宮腰

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右の写真は、野外レクリエーション(晴天無風時、ポリ袋熱気球実験)で使用予定のヘリポート。
左下の写真は食堂のようすです。



2011年12月19日月曜日

12月21日(水)
 放射能除染の現状と問題点/京都大学

今週の水曜日の昼過ぎに、京都大学職員組合理学部支部主催の講演会がございます。お近くの方は、ぜひ、足をお運び下さい。以下にチラシの文面を転載します。(ふだんは、大学の建物は関係者以外立ち入り禁止で、うるさいですが、「知人に講演会のことを聞いた」と言えば、聴講できるはずです)
 熊沢さんは、当ブログ一押しの科学雑誌「現代化学」7月号にも、除染に関する記事を寄稿されています。
現代化学7月号目次
http://www.tkd-pbl.com/book/b89142.html

現代化学7月号の記事から「チェルノブイリとフクシマ」(綿貫礼子・吉田由紀子)の一部紹介
http://kyoto-sien.blogspot.com/2011/06/blog-post_23.html
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福島第一原発事故
放射能汚染の現状と問題点
お話 熊沢紀之さん (茨城大工学部)
時:12月21日(水) 12:15~
所:理学部4号館 第2セミナー室
http://www.sci.kyoto-u.ac.jp/modules/tinycontent9/index.php

 熊沢さんは、チェルノブイリ事故の化学処理方法の研究を行ってきた経験に基づき、福島県飯舘村、伊達市において、原子力研究所のグループと共同で除染実験ならびに除染活動に参加しておられます。
 これらの経験から、汚染拡大防止や除染の基本的方法を紹介し、現在行われている除染の問題点や課題についてお話ししていただきます。また、除染を実行するための社会システムの重要性についても言及したいとのことです。 
京大職組 理学部支部

2011年12月16日金曜日

12月18日(日)
「チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西」
発足20周年の集い

当会が、ひとかたならぬお世話になっている振津さんたちの「チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西」発足20周年のつどいが、下記の要項で、開催されます。みなさま、お誘い合わせの上、ぜひ、お出かけ下さい。
 振津さんとは、ICBUW(劣化ウラン兵器禁止を求める国際連合)の第3回国際大会が広島で開かれた2006年以来の知り合いですが、まあ、振津さんを三蔵法師とすれば、私などは、せいぜい沙悟浄レベルです(もっとレベル低いよ、っていう声が聞こえてきますが。お伴にもしてもらってないので)。振津さんや、山科さん、長澤さん、猪又さん、田中さんなど、20年越しでチェルノブイリに関わってこられたことの重みが、今あらためて、身にしみます。
 振津さんたちが、繰り返してはならない、と訴えてきた核災害が、日本で起きてしまい、救援関西の関係者の方々のショックはいかばかりかと思いますが、その歩みから学ぶことで、フクシマの事故に立ち向かい、受けて立つ今後の力にしたいと思います。私たちもちょっぴり、おじゃまします(私のちょっぴりは、相当厚かましいですが)。
 振津さんのベラルーシ訪問速報、必聴です!

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「チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西」発足20周年の集い

■日時:12月18日(日) 1時半~4時半
■場所:大阪市立総合生涯学習センター・第1研修室(大阪駅前第2ビル5F)
http://www.manabi.city.osaka.jp/contents/lll/sisetu/inview.asp?CONTENTNO=665
■プログラム:
*代表挨拶:山科和子
*事務局報告:
  20周年を振り返って:猪又雅子
  チェルノブイリ被災地訪問報告/来年の取組みに向けて:振津かつみ
*若者の取組み:
  佐藤努さん(弾き語り/福島県楢葉町から千葉県に避難している介護士さん)
  「ゴー !ゴー!ワクワクキャンプ」実行委員 (京都)
  山崎玲夏さん(福井) 等
*全体討論/アピールなど
■救援バザー:購入したてのベラルーシ民芸品が沢山あります!おいしい手作りケーキもどうぞ!
■参加資料代:500円

2011年12月12日月曜日

自主避難者の転居サポートプラン/東日本大震災復興支援財団

みなさま、新聞報道等で、すでにご存じの方も多いと思いますが、このブログで見つける人もいらっしゃるでしょうから、お知らせしておきます。「東日本大震災復興支援財団」が、自主避難者のサポートなどのプランを発表しています。
以下のURLで、詳細をご確認ください。
http://minnade-ganbaro.jp/press/press_20111207_01.html
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未来に向けて一歩ふみだす福島の親と子どもを応援するプロジェクト「ふみだすふくしま」を開始

このたびの東日本大震災により被災された皆さまに心よりお見舞い申し上げます。

公益財団法人 東日本大震災復興支援財団(代表理事: 藤井 宏明、以下 当財団)は、このたびの震災による大きな困難にも負けず、未来へ一歩を踏み出す福島の親と子どもを応援するプロジェクト「ふみだすふくしま」を開始いたします。

「ふみだすふくしま」では、「一時転居サポート」を通じた助成をはじめ、一般社団法人ふくしま連携復興センターやさまざまなNPO団体と連携しながら、生活相談窓口「ふみだす生活サポートセンター」の開設や、学習サポートプログラム「ふみだす探検隊」、「ふみだす集中ゼミin会津若松」、「ふみだす未来の教室in南相馬」を実施し、被災者の皆さまを、経済面・学習面などさまざまな側面から応援いたします。


正式名称 ふみだすふくしま
開始日 2011年12月7日(水)より順次開始
プログラム

1. 「一時転居サポート」 (お子さままたは妊婦の方がいる世帯を対象にした一時転居助成金)
2. 「ふみだす生活サポートセンター」 (窓口・電話・メールでの一時転居や生活に関する相談)
3. 「ふみだす探検隊」 (小学生を対象にした体験学習プログラム)
4. 「ふみだす集中ゼミin会津若松」 (中高生を対象にした受験/学習サポート)
5. 「ふみだす未来の教室in南相馬」 (発達障がいのお子さまを対象にした学習サポート)

提携団体 一般社団法人 ふくしま連携復興センター、特定非営利活動法人 喜多方市グリーンツーリズムサポートセンター、特定非営利活動法人 キッズドア、特定非営利活動法人 寺子屋方丈舎、特定非営利活動法人 トイボックス

福島のお子さまと、お子さまや妊婦の方がいる世帯を応援します。


東日本大震災は、地震と津波により東北地方に甚大な被害をもたらしました。中でも福島県は、同震災によって引き起こされた原子力発電所の事故によって、今も放射線の影響と戦うことを余儀なくされています。お子さまや妊婦の方がいらっしゃるご家庭の不安はとくに大きく、生活面でさまざまな問題に直面し、中には転居をせざるをえない世帯もいらっしゃいます。そこで当財団では、福島県でがんばる家族と福島県を離れてもがんばる家族、それぞれをサポートするため、本プログラムを通じて福島の皆さまを応援します。

各プログラムの詳細は添付ファイルをご参照ください。
http://minnade-ganbaro.jp/press/assets/pressrelease_FumidasuFukushima111207.pdf

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東日本大震災:一時転居サポート、最大20万円を助成--復興支援財団 /福島
毎日新聞 2011年12月8日 地方版
 ◇受け付け開始

 東日本大震災復興支援財団(藤井宏明代表理事)は7日、県内から一時避難のために住所を移した大学生以下の子どもか、妊婦のいる世帯向けに最大20万円を助成する支援事業「一時転居サポート」の応募受け付けを始めた。転居に要した住居・交通費などに充ててもらう。

 対象は、年間所得500万円未満で、8月24日~来年4月10日に転居・転居予定の世帯。8月にも同様に一時避難世帯2247世帯に支援を行ったが、予定を大幅に上回る応募あったため、今回は5000世帯に対象を拡大した。同財団はソフトバンクの孫正義社長の寄付で設立された。応募は、同財団のホームページ(http://minnade-ganbaro.jp/aid/refuge_2/index.html)。問い合わせは、同財団0120・975・053(平日・土曜午前10時~正午、午後1~5時)。

 また、15日からは福島市太田町に子どもの健康などの生活相談窓口「ふみだす生活サポートセンター」も開設する。ふくしま連携復興センター(清水修二代表)と協力して対応する。受付時間は水曜、日曜、祝日を除く午前10時~午後6時。【乾達】

2011年12月11日日曜日

福島の児童・生徒向け
冬季交流プログラム/秋田


 夏休みに続き、秋田県あげて、福島の子どもたちを受け入れる多彩な取り組みがあります。
以下のHPで詳細をご確認下さい。
「福島っ子と秋田っ子の冬期交流プログラムの計画について」
http://www.pref.akita.lg.jp/www/contents/1321944756926/index.html
 ちなみに、私は青森に5年間住んでいましたが、隣県秋田には、ほとんど行ったことがないんです。ちょっぴり憧れの土地。
 秋田に行った思い出というと、関東に戻ってから友人と鳥海山に登ったくらいかなぁ。もちろん、秋田にもぜひ行ってみたいです。津軽衆と同様、秋田人も気分のよい人たちです。(滝澤)
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秋田県、冬休みも福島っ子受け入れ 雪遊びなどで交流
(河北新報)
 秋田県教委は冬休みの期間、東京電力福島第1原発事故により外で自由に遊べない福島県の小中学生を秋田県に招き、雪遊びなどで地元の子どもたちと交流するプログラムを実施する。
 受け入れ期間は、冬休みが始まる12月23日から小正月の伝統行事が終わる2月末まで。福島県内の小中学校に在籍する児童生徒とその保護者が対象で、3食付きの宿泊費と交流活動費を秋田県教委が負担する。
 宿泊日数はプログラムによって異なり、冬休み終了後は土、日曜日や祝日を利用した短期の受け入れを想定。プログラムの内容は、かまくら作りやスキーなどの雪遊び、伝統行事の「火振りかまくら」(仙北市)や「掛魚(かけよ)まつり」(にかほ市)の体験学習など。福島県教委を通じて参加者を募集している。
 秋田県は夏休みも福島県の子どもの受け入れ事業を実施。保護者を含め延べ5524人が利用し、秋田県内で観光などを楽しんだ。冬休みは両県の小中学生の交流に重点を置いたプログラムを設定した。(2011年12月09日金曜日)

2011年12月10日土曜日

青森で 福島の子ども冬休み受け入れプラン
☆のびのび遊ぼう青森県☆

いつも、ご協力いただいている長井さんからの情報です。

ぜひぜひ、青森にも来いへ!(こいへ、っていうのは、いらっしゃい、ていうことです。ちょっぴり、インチキな津軽弁講座でした。ネイティブの津軽弁使いではないので…。たぶん、正しいはずです。人よし、水よし、景色よし。とにかく津軽はよいところです)
 10日で締切ですが、空きがあるため、締め切り後も、まだ受け入れ可能だそうです。

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☆のびのび遊ぼう青森県 ☆

冬の青森県を体験してみませんか?ご参加をお待ちしております

期間  2011年12月23日(祝)~28日(水)

場所  青森県立梵珠少年自然の家

〒037-0611 青森県五所川原市神山字殊ノ峰117-602
℡ 0173-29-3303

費用  無料

定員  30人程度(保護者を含む)

申し込み内容

保護者氏名(フリガナ)参加の有無も
住所、緊急連絡先

参加者氏名、性別、年齢、学年(フリガナ)
その他アレルギーなど、心配なことがあればお書き下さい

申込み 申込書を記入の上、郵送又はFAXにて

〒036-8214

青森県弘前市新寺町62

福島学童保養を受入れる有志の会事務局

   下間 正博(しもつま まさひろ)

        FAX 0172-32-4675

問合せ  TEL 090-3114-9085(下間携帯)

締切り  12月10日(土)

主催   福島学童保養を受入れる有志の会
今回の保養は放射能から少しでもお子さんたちを離れさせることを目的に、青森県弘前市を中心とした有志で企画いたしました。
期間中宿泊施設内で放射能についての学習会なども予定しておりますので、ご参会いただければと思います。
※詳しい日程は、後日参加者にお知らせいたします。

※もう閉め切りなのですが、まだ空きがあるということです。

2011年12月9日金曜日

「京都で冬休み」
福島(被災地)の子どもたち向け保養プラン

《ご注意》 以下の企画は、昨冬のものです。
この冬の企画(2012.12.24~27)は、以下のアドレスをご参照下さい。
「京都でクリスマス」(第二回京都で冬休み)
 http://kyoto-sien.blogspot.jp/2012/11/blog-post_28.html

 みなさま、いつも「京都から東日本大地震被災者を支援する会」を応援して下さり、有難うございます。私たちは、震災直後の3月の段階から、放射能汚染の厳しい土地から、子どもたちを避難させるように呼びかけてまいりました。当初(4月)は、子どものショートステイ、ホームステイという案を携えて福島を訪れましたが、被災地のニーズとかみ合わず、残念ながらこのプランは不首尾に終わりました。
 その後、ゴー!ゴー!ワクワクキャンプのみなさんが、5月のゴールデンウィークと夏に、こどもキャンプを京都で実現されたことは、このブログの読者のみなさんのよく知るところです。とりわけ、今夏、一か月に及ぶキャンプを実現されたことには、その苦労、努力を思うとき、ただただ頭の下がる思いです。子どもを呼ぼう、と掛け声だけは勇ましく、実際には何もできてこなかった私たちとしては、忸怩たる思いがありました。
 そこで、このたび、満を持して、というわけでもありませんが、ささやかながら、福島をはじめとする被災地から、子どもやお母さんたちを招待することに決めました。まだまだ準備の途中で、資金集めも緒についたばかりですが、心はみなさんとともにあります。以下のプランにどうぞ、ご参加下さい。
支援する会代表世話人 滝澤 寛
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☆「京都で冬休み」                           

福島(被災地)の子どもたち向け保養プラン

 2011年3月11日の東日本大地震で被災し、また、その後の原発事故による放射能汚染に対する不安な日々を送っている子どもたち向けの冬休みプランです。日頃の不安や心配から、ひとときでも解放される時間を提供したいと考え、被災者支援活動の一環として企画しました。主に福島の子どもたちを参加対象に考えていますが、宮城や岩手からの参加者も歓迎します。

               スケジュール
■期 間   
                                
2012年1月5日(木)~8日(日)  3泊4日        

■ところ

京都府立ゼミナールハウス
(京都市右京区京北下中町鳥谷2 電話:075-854-0216 )

■内 容

原則として、ご家族単位で、のんびりと過ごしていただくことを目的とします。5日の晩は歓迎の夕食会を開きます。また、2日目(または3日目)の午後には懇親会をかねて、関西圏に福島から移住された方との交流会(お茶会)を企画しています(交渉中)。滞在期間中の午前・午後ないし夜間に簡単なレクリエーション(ゲーム大会、星空観察会等)を準備していますが、希望者による自由参加とします。

応募、問い合わせ頂いた方に、さらに詳細なプランをお知らせします。

■参加対象 

福島県在住の高校生までのお子さんをお持ちのご家族を主な対象として考えていますが、宮城・岩手等、被災地全域からの応募を歓迎します。母子等ご家族単位での参加を原則としますが、小学校高学年以上の場合、お子さんのみの参加もご相談に応じます。

■参加費用

ゼミナールハウス滞在中の宿泊費・食費無料。大人1人につき、1万円、子ども1人につき5千円(中高生金額応相談)、交通費を補助します。それ以外にかかる費用(主に交通費)はご負担願います。

■募集人員 

5家族(5部屋)15名(最大18名まで) (最少催行人数の目途は2家族とします)

■申込締切  12月23日(金)

主催 京都から東日本大地震被災者を支援する会
協力 ゴーゴーワクワクキャンプ
協賛 平和を願う草の根グループ「えんどうまめ」(山口県宇部市)

問い合わせ:tel: 090-9977-0131(滝澤 寛)
      e-mail : kyoto.sien@gmail.com 

ブログhttp://kyoto-sien.blogspot.com/

〒606-8502 京都市左京区北白川追分町 京都大学理学研究科4号館404号室気付

(上記の所在地は、あくまで立ち寄り先ですので、郵便物のやり取りが必要な場合のみお受けします。大学への電話連絡は、一般業務の妨げになるおそれがあるので、お受けできません。あしからず、ご了承ください)

2011年12月2日金曜日

東北へ行こう! ~東北応援パス~


帰りなんいざ、田園まさに荒れんとす

 原発事故直後は、若者は汚染地帯に行くべきではない、ということがしきりに語られましたが、私はこの意見には違和感がありました。
 こうした考えは、問題にフタをすることにもつながりかねないし、むしろ未来を担う若い世代の人たちにこそ、積極的に被災地の実情を知ってほしい、と思ったからです。放射能に汚染された土地には、今でも大勢の若者や子どもが暮らしているわけですから、なおさらです。
 もちろん、放射能で汚染された土地に出向くには、それなりの覚悟や用意は必要ですが、事実を目撃する価値、同時代を正しく呼吸する意義にも目を向けてほしい。
 被災地の方々のマインドとしては、見物に来たのか、短期間で何がわかる、といった反感を抱く方も当然いらっしゃるでしょうが、そうしたことを先回りして心配していては何もできません。若者には、ぜひチャンスを作って、福島に限らず被災地を訪れてほしいと願っています。私自身は、福島以外の被災地を訪ねることができていないので、震災から一年経つ前に宮城や岩手も訪れなければ、と思っています。(ついでに、津軽まで、足をのばせれば、なんぼか、あずましいっきゃ)

 JR東日本の取り扱いですが、年末、「東北応援パス」という企画券が発売中です。利用してみてはいかがでしょうか。   (滝澤)
http://www.jreast.co.jp/tickets/info.aspx?GoodsCd=1785
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平成23年12月における土休日の2日間、JR東日本線、青い森鉄道線、IGRいわて銀河鉄道線、北越急行線及び伊豆急行線の普通列車(快速含む)の普通車自由席が乗り降りできるきっぷです。
★新幹線・特急列車等をご利用の際は別に特急券等をお買い求めください。

■ご注意■
東日本大震災等の影響で列車の運転見合わせをしている区間のうち、バスによる代行輸送を行っていない区間がございます。その区間では路線バスによる運転を行っておりますが、「東北応援パス」ではご乗車になれません。ご乗車の場合は、別に運賃が必要です。「詳細をご覧ください」をクリックいただき、ご確認ください。
詳細をご覧ください(下記アドレスをクリック)
http://www.jreast.co.jp/tickets/pdfFile.aspx?GoodsCd=1785&No=03

■取扱箇所■ お求め・お問い合わせは、フリーエリア内のJR東日本の駅のみどりの窓口、びゅうプラザ、提携販売センターおよび主な旅行会社へ。
(一部お取扱いしていない箇所もあります。)

■発売期間■ 平成23年11月3日~平成23年12月24日
※ご注意
各利用開始日の初日までの発売となります。例:12月3日(土)~4日(日)ご利用のきっぷは、
12月3日(土)までの発売です。12月4日の発売はいたしません。

■有効期間■ 連続する2日

■利用期間■
第1回 平成23年12月3日~4日
第2回 平成23年12月10日~11日
第3回 平成23年12月17日~18日
第4回 平成23年12月23日~24日
第5回 平成23年12月24日~25日

■設定区間・おねだん(円)■
設定区間 おねだん
東北応援パス   フリーエリア 東北応援パス   フリーエリア 大人 9,500円
小児 4,000円

2011年11月30日水曜日

冬休み 被災者受け入れ情報/北海道・札幌

冬休みの被災者受け入れ情報は、やはり需要が高いようです。川崎の情報へのアクセスも大変多かったです。川崎の受け入れの締切は12月3日まで延びましたので、プチ保養をご検討の方は、まだ間に合います。今回は、1月末まで、関東以北全般から受け入れをしている北海道・札幌の「あったかい道ハウス」さんの情報です。ご参考になさって下さい。
みちのく会ブログ http://ameblo.jp/coco-kara-hokkaido/

●追加情報
NEW!  私たちも受け入れプランつくりました!
「京都で冬休み」 福島(被災地)の子どもたち向け
保養プラン (締切12月23日)

http://kyoto-sien.blogspot.com/2011/12/blog-post_09.html

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あったかい道ハウス 現在の受入状況について

只今、1月末日までの滞在予約を受付けています。


福島県以外からの応募も可能です。(関東以北)

 札幌の中心部から車で20分の森と川に囲まれれた静かな住宅地にあるリフォームしたばかりのキレイな宿泊施設で過ごしませんか?

 お迎えするのは札幌の民間受入団体「ようこそあったかい道」と先に避難して札幌に住まれている皆さんです。

 福島県を問わず3.11以降、放射能による影響によって、お子様への不安を少しでも解消したいとの多くの声をいただき受入させていただくことになりました。

 財源の少ない民間団体の企画ですので、至れり尽くせりのサービスは出来ませんが、施設の利用料は無料とさせていただいております。
 各県から来られている親子さんと交流しながらリラックスした数週間をお過ごしください。
【場所】 札幌市西区平和

【施設】 旧保養所 改装済み 全26部屋 食堂・厨房・風呂2か所(共同)、洗濯機完備→施設の詳細はこちら                         
【環境】 ・徒歩圏内の環境・・・図書館、病院、公園、川、遊歩道
 ・交通機関・・・施設前にバス停 ・大自然に囲まれ川の音、森の香りが漂う静寂な環境
【期間】 ※5日間以上最大50日までの滞在が条件  ※現在、2012年1月31日までの滞在を予約受付中です。
【交通費】基本は自己負担です。被災地により10名以上の人数がまとまって来られる場合は北海道の交通費支給を活用することが可能ですのでご相談ください。

【対象者】①関東以北に住民票があり震災の影響で生活に不安を持っている方 ②18歳未満のお子様が一緒に滞在される方
【定員】26世帯 (1部屋3名.4名を超える場合2部屋使用)
【参加費】宿泊費無料  自己負担(現地までの交通費、自炊費用)
※炊事用品・洗濯機・布団・暖房等完備しております。

【主催】 ようこそあったかい道 【共催】 みちのく会、みちのくキッズ
【後援】 ㈱ベガースウィンドル、(有)ベテランズ、㈲丸勝ふじさき、鳥勝 ㈱ルーツ・オブ・ジャパン

【申込・問合せ先】 come@attakaido.com

2011年11月29日火曜日

福島の子どもたちへ 冬休みは川崎でプチ保養
至急!締切12月3日に延長


 このブログで、もっともアクセス数が高いのは(リンクをはって下さっている方もいるので)、現在、「セシウムも子どもの甲状腺に蓄積」http://kyoto-sien.blogspot.com/2011/07/blog-post_11.htmlですが、テーマでいうと、子どもの保養・キャンプに関する情報へのアクセスが圧倒的に多かったです(特に7月頃)。最近、アップした冬休みの受け入れ情報にもアクセスが集中しています。
 やはり、秋以降の受け入れ情報が少なく、需要のある方に必要なインフォメーションが行きわたっていないためでしょう。「伝えるボランティア」の意義を感じます。
 そこで、今回も、冬休みの子ども受け入れ情報をお伝えすることにします。場所は神奈川県川崎市(ちなみに私・滝澤の故郷)です。12月3日で締め切りました。
申込用紙などのPDFは、次のページからダウンロードできます。
http://fukushima311.seesaa.net/

●追加情報
NEW!  私たちも受け入れプランつくりました!
「京都で冬休み」 福島(被災地)の子どもたち向け
保養プラン (締切12月23日)

http://kyoto-sien.blogspot.com/2011/12/blog-post_09.html


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「冬休みは家族で!プチ保養in川崎」開催のお知らせ

福島で子どもを抱え避難生活をしている家族の方々へ


福島第一原子力発電所の事故による放射能の拡散は長期化が予想され、未だ終息の気配を見せません。お子さんを抱えるご家庭では不安を増大させていらっしゃることでしょう。

「福島の子どもたちとともに」川崎市民の会では、7~8月にサマースクールを開催して福島の子どもたちに夏休みを過ごしてもらいました。引きつづき、少しでも福島の子どもたちとその家族をサポートしたいと考え、冬休み期間中のプログラムを企画しました。

≪ スケジュール ≫

期間・・・ 2012年1月4日(水)~7日(土) 3泊4日

場所・・・ 川崎市民プラザ
      (神奈川県川崎市高津区新作1-19-1)

※設備 : 温水プール、体育館、幼児用屋内遊び場、
     レストラン、日本庭園

内容・・・ 家族単位の自由行動

初日に夕食付きウェルカムパーティを開催します

その他参加自由のオプション企画を用意しています

参加者には詳しいご案内をお送りします

参加対象・・・ 福島県内在住の未就学児のいる家族

参加費用・・・宿泊費(食事なし)は無料、他に大人1人につき1万円、子ども1人につき5千円の食費補助があります

交通手段および費用は各自でご用意ください(駐車場完備)

募集人員・・・16家族 (宿泊室定員 5人8室 6人8室 計16室)

≪ プチ保養 in 川崎 申 込 先 ≫

「福島の子どもたちとともに」川崎市民の会


FAX:044-742-5111

E-mail:fukushima.children.311@gmail.com

申込締切 12月3日(水)

※応募者多数の場合は抽選とし、12月10日(土)までに応募者全員に結果をお知らせします

問い合わせ先:
0 9 0 - 6 9 2 6 - 9 2 1 8
※電話では問い合わせのみで参加申し込みの受け付けは致しません。

≪個人情報の取り扱いについて≫

申し込みに際して提供いただいた個人情報は、主催者が責任を持って管理し、本事業の遂行に必要なこと以外には 使用いたしません。

主 催 「福島の子どもたちとともに」川崎市民の会

≪ http://fukushima311.seesaa.net ≫


〒214-0014 神奈川県川崎市多摩区登戸2258
  NPO法人ぐらす・かわさき気付

後 援 川崎市

2011年11月28日月曜日

12月1日(木) ゴー!ゴー!ワクワクキャンプ2011
報告会  「ゴーワクのちから」

ゴーゴー!ワクワクキャンプの報告会と報告書のお披露目が、今週の木曜日に昼と夜の2回開かれます。子どもたちの受け入れ活動に関心のある方はぜひ、足をお運び下さい。
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ゴー!ゴー!ワクワクキャンプ2011報告会
「ゴーワクのちから」

日時:2011年12月1日(木)
写真展:15:00-20:00
報告会 昼の部:15:30-16:30
夜の部:19:00-20:00
会場:キャンパスプラザ京都2階ホール
(京都駅烏丸口を西へ3分、ビックカメラ向かい)

・↓地図のアドレス
http://www.consortium.or.jp/contents_detail.php?co=cat&frmId=585&frmCd=14-3-0-0-0

参加費:500円(報告書・ドリンク付き)
夕方18時からは軽食をご用意しますので、プラス500円をお願いします。

申し込み制ではありませんが、食べ物を用意する関係で、事前に出欠の連絡をいただければ幸いです。また、マイ箸&マイカップのご持参をお願いします。

出欠の連絡、詳細・問い合わせは55wakuwakucamp@gmail.com
まで

2011年11月24日木曜日

福島のこどもたち 冬休みの受入れプラン(締切)/北海道・横浜・愛媛

ふくしま会議で知り合った、「福島の子どもの笑顔と元気応援プログラム」の穴澤さんから、ご紹介いただいた冬のサポートプランをお知らせします。(締切済みの情報でした。私のエラーです。ごめんなさい 12月2日 滝澤)
http://fukushima-kids.org/index.html
http://fukushima-kids.org/5_bosyu.html


●追加情報
NEW!  私たちも受け入れプランつくりました!
「京都で冬休み」 福島(被災地)の子どもたち向け
保養プラン (締切12月23日)

http://kyoto-sien.blogspot.com/2011/12/blog-post_09.html
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福島の子どもの笑顔と元気応援プログラム

- ふくしまキッズ冬のプログラムの募集要項- ※11/1 現在

1.募集人数

「北海道プログラム:100人 横浜プログラム:170人 愛媛プログラム:30人」
 
2.参加資格

福島県内に住居をもち、この事業計画に賛同する家庭の小学1年生~中学3年生の子どもたち。
ただし、冬のプログラムは、受け入れ地域によって以下の制限がありますことをご了承願います。

北海道:小学3年生~中学3年生の子どもたち(幼児、障がいのある児童・生徒は不可)
横 浜:小学1年生~中学3年生の子どもたち
(兄弟での参加の場合は幼児も可。障がいのある児童・生徒の参加も可。ただし両方とも保護者同伴での参加とする)
愛 媛:小学1年生~中学3年生の子どもたち(幼児、障がいのある児童・生徒は不可)

※ 参加を希望する子どもと保護者は、12月の事前説明会に出席を条件とします。
12月10日(土)郡山労働福祉会館 13:30~16:00(10分前に終了)
12月11日(日)福島県青少年会館 09:30~12:00(10分前に終了)

3.募集期間

参加受付開始:平成23年10月23日(日)~平成23年10月31日(月)

※追加募集があった場合は、都度HP上で周知致します。

4.申し込み~参加までの流れ

1.HP、または携帯(QRコード読込み)により、申込みフォームを送信してください。
     ※申し込みフォーム以外での受付はしておりませんことをご了承ください。

2.抽選で参加者決定します。
※参加可否については、11月1日(火)~11月3日(木)にて全てメールでお知らせします。

3.参加決定後、1週間以内に入金してください。
※生活保護家庭の方は同期間内に生活保護受給者証の写しを事務局まで提出ください。

5.運営・主催・体制

主催: 福島の子どもを守ろうプログラム実行委員会
事務局: SOCC子どもを守ろうプロジェクト協議会
札幌市中央区北6条西25丁目3-35-210(NPO教育支援協会北海道 内)
電話011-643-3313

詳細はこちら
6.期間・日程・プログラム

北海道プログラム日程
横浜プログラム日程(神奈川県)
愛媛プログラム日程(愛媛県)
7.お正月の過ごし方

横浜プログラム Aコース
12月30日(金)~1月4日(金)まで家族で自由行動となり、その際の宿泊費は、参加費に含まれておりません。

愛媛プログラム
12月31日(土)~1月3日(木)まで家族で自由行動となり、その際の宿泊費は、参加費に含まれておりません。

お正月期間のホテルなどについてはご家庭で選んでいただいても結構ですし、現地本部でもいくつかの協力ホテルなどを割安でご紹介します。
宿泊施設の詳細

8.参加費について

●子ども全てのコース一人30,000円(交通費含む) すべてのプログラム・コースとも同一費用としています。
※同伴保護者の費用については1日4,000円×日数を参加費に追加ご負担頂きます。

●生活保護家庭の方:
・子ども・・・全額無料
・保護者・・・一般家庭と同じ(参加費)30,000円+(滞在費)4,000円×日数
※生活保護受給者証の写しを事務局まで提出していただく必要があります。

●障がい児とその保護者:
  ※身体障害者手帳の写しを事務局まで提出していただく必要があります。
・子ども・・・全額無料
・保護者費・・・ 保護者か専門性を持ったサポート役の同伴を参加条件とし、 滞在費は他の保護者同伴時の半額とします・・・(参加費)30,000円+(滞在費)2,000円×日数

9.キャンセルについて

●申込書提出後キャンセルが発生した場合、その旨を必ずご連絡ください。
キャンセル料については、出発日を基準としてキャンセル料金を申し受けます。
・出発日の14日前から8日前は5,000円
・7日前から出発前々日までは8,000円
・出発前日は参加費の半額
・出発当日以降のキャンセルは全額申し受けます。

●なお、返金手数料として一律2,000円(振込み手数料+諸経費)を申し受けます。

●キャンセルはFAX・E-mail・郵送のいずれかの方法で早めにその旨(参加者のお名前、参加予定組、連絡先、 参加費入金の有無を明記)を事務局までご連絡ください。(電話不可)
事務局に書類などが到着した時点でキャンセルの受理といたします。参加費を納入しないことはキャンセルの 意志表示にはなりませんので、ご注意ください。

●キャンセル料の返金につきましてはプログラム終了後(平成24年1月10日以降)になりますのであらかじめご承知おきください。
●出発時、定刻に遅れた場合は当日キャンセル扱いとなります。
●なお当日キャンセルの場合は、集合場所に保護者の方がおいでいただき、スタッフに伝えてください。

10.主催側が活動を中止と判断した場合について

新型インフルエンザなど天災(地震・台風・大雪など)やその他の理由(インフルエンザ・開催地に深刻な被害のある場合など) により主催者側で安全にプログラムが実施できないと判断した場合、FAX・E-mail・お電話など申込書に記載していただきました連絡先に 直接ご連絡させていただきます。
  なお、交通災害(道路遮断)等により日程に支障を来たし予定通りプログラムを実現できないと判断して 中止する場合も含みます。また、主催者側がプログラムを中止と判断した場合、納入いただいた参加費より、返金手数料として一律2,000円 を除いた額を返金いたします。(なおプログラム開始後の天災などの不可抗力な原因による活動期日の短縮の場合は返金できませんので あらかじめご承知おきください。)

11.安全管理と保険について

●各種活動フィールド、施設、移動手段等は、基本的に安全確認済みのものです。

●活動フィールドの下見と対策、リーダー研修の実施、参加者への安全教育など、危険を最小限にするための安全対策を講じておりますが、 設備、備品、活動において危険や事故がないということを保証することはできないということをあらかじめご承知おきください。また、 万が一に備えて主催者側で下記のとおり一定の傷害保険に加入します。(疾病は適用されません。)
有事の際は、主催者側の過失の有無にかかわらず、その保険によって補償あるいはお見舞いいたします。

2011年11月22日火曜日

野イチゴ、木イチゴ、野生のベリー類やキノコに
特に注意を!~チェルノブイリの教え~


 岩波書店「科学」11月号は、“チェルノブイリの教え”というタイトルで、チェルノブイリ事故の影響評価に関する特集号になっています。福島原発事故に関心を寄せる人にとって、必携・必読です。

 今回も、著作権の問題を顧みず(ごめんなさい!)、このなかから、鷲谷いづみさんの「原子力災害が野生生物と生態系にもたらす影響と人々」という記事の一部を引用して、ご紹介します。13節からなる本文から、1節のみの引用です。全文をお読みになりたい方は、ぜひ「科学」11月号をお手にお取り下さい。(元の文章にある植物種の学名は煩雑なので、引用者の判断で省略してあります)

http://www.iwanami.co.jp/kagaku/KaMo201111.html

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野生のベリー類やキノコの汚染

 野生のベリー類の放射性セシウム(Cs-137)による汚染も顕著であった。地域の人々によって森や湿地の恵みとして採集利用されるビルベリー、ブルーベリー、コケモモ(いずれもツツジ科スノキ属)、野生のイチゴ、キイチゴ類などの汚染が特に注目された。ビルベリーとコケモモにおける蓄積量が大きく、ビルベリーで74、コケモモでは67というTR引用者註1)が報告されている。また結実期には放射能が果実に濃縮されるという測定例も報じられた。

人々が採集利用するキノコ類の汚染も多く報告された。子実体(いわゆるキノコのこと…引用者)のCs-137比活性引用者註2)と土壌の汚染度との間には相関が認められ、同じ種類のキノコでも土壌の汚染度に応じてCs-137濃度の測定値に500倍以上の違いが認められた例もある。ウグイスチャチチタケ、ナラタケ、ニセイロガワリの子実体のCs-137比活性(引用者註2)が土壌の汚染度に対して、指数関数的に増大したとする報告もある。

菌類は菌糸を広く張り巡らしてミネラルを吸収する。放射性セシウムはその化学的性質が植物の三大栄養素の一つであるカリウムと似ている。栄養の乏しい樹林やツンドラでは、菌糸は広い面積から他のミネラルとともに放射性セシウムを集めて子実体に貯める。

なお、キノコの広域にわたる汚染は、チェルノブイリから相当遠く離れた地域からも報告された。局所的汚染地域(ホットスポット)の森林でのキノコの汚染の著しいこと、チェルノブイリから1000㎞も離れたフランスの山岳地帯において、キノコ類を常食するイノシシにきわめて高い汚染が認められた例などがある。

樹木と共生する菌類、菌根菌は、集めた放射性セシウムをカリウムと同じように共生する樹木に供給する。それが葉に移行し、やがては落ち葉になり土にもどる。キノコを餌にする動物の排泄物や遺体に濃縮された放射性セシウムは局所的に土壌を高度に汚染する。このようにして土壌に戻った放射性セシウムを再びキノコ類の菌糸が吸収する。いったん土壌の汚染が起こると、食物連鎖、腐生連鎖、および共生関係などを通じて、生物全般に厄介な放射性物質の生態系における循環が始まる。

 ノルウェイやポーランドなどの高緯度地方では、Cs-137による地衣類(菌類と藻類の共生体)の汚染が特の顕著であった。

引用者註1:TR値とは、(ベクレル/kg 植物バイオマス)/(キロベクレル/㎡ 土地面積)と定義される値。要するに、1平方メートル当たりの放射能汚染が、植物にどれほど影響を与えているかを捉える、ひとつの目安である。

引用者註2:鷲谷さんは、比活性(specific activity)という言葉を用いていますが、これはおそらく、比放射能(specific radioactivity)の誤解ではないでしょうか。比活性は主に化学(あるいは生化学)の世界で使われる言葉で、この問題にふさわしい使われ方ではないように思われます。これを比放射能、すなわち単位質量当たりの放射能の強さ(たとえば、ベクレル/kg)と考えると、前後の文脈からすんなり理解できます。

 

2011年11月18日金曜日

ふくしま会議(11月11~13日)参加報告


宮腰さんと二人で、ふくしま会議に参加しました。

初日(11日)の午前中には、現在郡山市在住の佐藤拓未さん宅で、旧交を温めるとともに、情報収集・意見交換をいたしました。長い浪人生活で、拓未さんは、ややお疲れのようでした。
 午後は、全体会に参加、この場で、シャロームの大竹さん、渡邉さん、吉野さん、負げねど飯舘の佐藤健太さんらと再会。散会後、いったん渡利にあるシャロームの新しい事務所を訪れ、私は懇親会へ。宮腰さんは、徹夜で運転のため、静養。
 懇親会では、北海道札幌市で、精力的に被災者受け入れ活動をされている、みかみめぐるさんとお話をする機会にめぐまれました。(懇親会参加者は50人余りか)

 ほかにも、10人ほどの初対面の方と歓談し、名刺交換をしました。(もっとも、私の名刺は画用紙で作ったインチキな名刺ですが…)

2日目(12日)は、午前中は、私は、「こども」(正式名称 いのち:こどもの今、そして未来)のセッションに参加。宮腰さんは「放射能と向き合う」のセッションへ。

ベラルーシの医師、ジミナ・ナジェージダさんは、比較的冷静に、実情を話されていました。また、お母さんが、2人(おひとりは避難後、おひとりは京都に避難予定)、苦しい胸の内を話されました。また、避難済みのピアノ講師の方も報告。

午後は、「放射能と向き合う」のセッションへ。宮腰さん、渡邉さんも同席。住民ボランティアの自主的除染について、賛否両論、意見のやりとりがありました。

帰りしな、拓未さんと、飯舘出身の2人の青年と、渡邉さんもまじえて交流。ここでも、貴重なお話をうかがうことができました。



3日目、大波の餅つき・収穫祭へ。餅つきにちょっとだけ参加。できた餅は、たらふく頂戴しました。吉沢さんの仲介で、地元農家の方のお話を聴き(娘さんの避難の話)、その後、ヒラタケ、シイタケ、ナメコ、柿等の採集に向かう。

みなさん、一人残らず、苦悩されているようすです。こうした地元の方のマインドに、少しでも近づき、理解しようとする姿勢が、支援者にとって第一に大切だ、と当たり前のことを再確認したところです。

帰京後、大波地区の米から、基準値越えの値が検出された、との報(630ベクレル/キログラム)にふれ、宮腰さんともども、大変ショックを受けました。地元の方々の受けた衝撃を思うと、言葉がありません。

(文責 滝澤 寛)

ふくしま会議HP
http://www.fukushima-kaigi.jp/


2011年11月9日水曜日

11月23日(祝) ほっこり♪ つどい場!
キャンプイン京都・宇治報告会&イモ煮会


 今夏、京都の宇治市で、福島の家族向けのサマーキャンプを実現された、板倉さんたちのグループによる報告・交流の集いが、11月23日(水・祝)に開かれます。ご関心のある方、お近くの方は、ぜひ、足をお運び下さい。
 お子さん連れの方が対象になっています。

過去ブログ:キャンプ イン 京都・宇治(8月19日~22日)7家族24名を迎えて無事成功しました!
http://kyoto-sien.blogspot.com/2011/09/in81922-724.html

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ほっこり♪つどい場!

宇治市周辺の子育て中の親子と、東日本からこられたご家族との交流会を開催します。子育てについておしゃべりしたり、お庭で冒険したりしたあとは、いろりを囲んでほっこり。。。 そんなひとときを味わいにきませんか?
日 時: 平成23年11月23日(水・祝)
     10:00~15:00
場 所: 三室戸保育園木幡分園
さんりん舎 地図は別掲
対 象:0歳からの子どもさんとその家族
参加費:一家族 500円
申込み:不要
お昼ご飯にみんなで「いも煮」を作って食べましょう!おにぎりとおやつはもってきてね!

宇治に冒険遊び場をつくろう会のうさぎはらっぱもやってるよ
泥遊び、大工、べっこうあめ作りもできるかも・・・子どもたちは一日思いきり外遊び

サマーキャンプ報告会 10:30~11:30
今夏、福島から京都に来てくれた7家族とのサマーキャンプの活動報告をします。ぜひご参加ください。

協力:三室戸保育園 
子育てを応援するいろんな情報もあります。ぜひお立ち寄りください。

主催:キャンプin京都・宇治プロジェクト
後援:宇治市社会福祉協議会、子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク
お問い合わせ<電話&FAX>0774‐26‐2996 <E-mail>saeko115@ares.eont.ne.jp
<世話人>板倉佐恵子(代表)、馬見塚珠生、柘植 彩

2011年11月6日日曜日

11月23日(祝) 第二回「悲願会」
 被災者茶席ご招待/京都・法然院

 支援する会をいつも応援して下さっている茶道家の新居万太さんから、京都近郊に避難していらっしゃる被災者の方を招待する茶席の案内をいただきましたので、ご紹介します。

法然院の写真は「京都の旅コラム」から拝借しました。http://rakutabi.kyo2.jp/e154292.html

●法然院サンガ 第二回「悲願会(ひがんえ)」
http://www.honen-in.jp/N-0228-J.html
新居万太さん関係の過去ブログ
●5月5日子どもの日、わくわく!キャンプで茶会
http://kyoto-sien.blogspot.com/2011/05/55.html
●4月30日第一回福島現地報告会の感想を頂きました
http://kyoto-sien.blogspot.com/2011/05/430.html

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法然院サンガ 第二回「悲願会」 2011年11月21日~27日
~一切衆生の成佛を祈り、被災者に心を寄せ 
被災地の復興に関はる決意を表し、今後の生き方について考へる一週間~

第二回「悲願会」にて、再びお席をもたせて頂きます。
どなたでも来て頂ける気軽な茶会です。
薄茶一服のみ、作法など無用です。
時間内、随時お入り頂けますが、小さなお茶室ですので、暫時お待たせする事もあらうかと思ひます。法然院の閑寂野中で、ごゆっくりお過ごし頂ければ幸ひに存じます。

と き/2011年11月23日(祝)午前10時より午後4時まで在釜

ところ/法然院・左京区鹿ヶ谷

http://www.honen-in.jp/MAP-001-J.html

かいひ/おひとり1000円お願ひ致します・子供は無料です

(ただし、被災者の方、東北・関東から避難して来られた方は無料ご招待とさせて頂きます。受付でお申し出下さい)

山猫軒茶の湯研究会 新居万太

電話 075‐721‐9534