2011年9月28日水曜日

文部科学省発表(9月27日)の汚染地図
 群馬、栃木等も広範囲に汚染


 文部科学省は、群馬県の汚染状況を航空機から詳しく調べた結果を、これまでのものとあわせて発表しました(927日)。この地図を見てもわかるように福島県のみならず、栃木県、群馬県の広い範囲、さらに茨城県や宮城県の一部が強く汚染されていることがわかります。また、図面から当然予想されることは、岩手、秋田、新潟、長野、山梨、そして、東京、千葉、埼玉、神奈川といった、さらに広範な地域に汚染が広がっているということです。すでに、東日本の汚染マップは群馬大学の早川由紀夫さんによるものが発表されていますが、文部科学省、関係自治体当局の責任で、航空機を利用した観測網の拡充等、さらに詳細かつ正確な地図の作成が急がれます。福島県だけでなく、群馬や栃木の当該地域の除染や子どもたちの避難・保養等も考えなくてはなりません。


ブロードリーフミュージカル「葉っぱのフレディ —いのちの旅—」公演招待/東京


 朝日ガン大賞の山下俊一授賞問題で、朝日新聞の評判は芳しくありません。今回ご紹介する企画は、その朝日新聞社主催ということで、抵抗もありますが、日野原重明先生の企画原案ということですので、そこに注目してご紹介することにします。
 私は個人的に自動車文明にごくごく批判的なので、鈴鹿のF1日本グランプリ招待企画等はここでは取り上げませんでした。とても人気があったようですが・・・。また、原子力発電所の建設に深くかかわってきた東芝による被災学生向けの奨学金制度も紹介しません。紹介する内容には、それなりに基準はあるわけです。 (滝澤)
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フレディでみんなが笑顔になりますように! ブロードリーフミュージカル「葉っぱのフレディ —いのちの旅—」公演ご招待について

7月の東京公演に続き、東日本大震災により被災された方々を10月の東日本大震災復興チャリティー公演にご招待いたします。


東日本大震災で被災された皆様に心よりお見舞いを申し上げます。
ミュージカル「葉っぱのフレディ —いのちの旅—」は、春に生まれた一枚の葉っぱが、夏に大きく成長し、秋には美しく色を変え、そして冬の木枯らしに散ってゆくというストーリーを、葉っぱに扮した子どもたちが美しく歌い上げる感動の作品です。葉っぱの短い生を通じ“いのち”の尊さを描くと同時に、散った葉っぱが土に溶け込み、その栄養分によって、また次の春に新しい葉っぱとして生まれ変わり、いのちは永遠に続いていくという、生命の循環をもテーマにした作品で、 2000年の秋に初演、今年で12年目となります。
『葉っぱのフレディ』は舞台を通して、 “いのち”と“緑の復興”への思いを伝えたいと願っています。


会場:ゆうぽうとホール(東京・五反田)
日時:2011年10月18日(火) 18:30(夏組)

主催:朝日新聞社/フレディ・カンパニー
特別協賛:株式会社ブロードリーフ  
後援:(社)国土緑化推進機構 公益社団法人日本看護協会 
特別協力:国際森林年国内委員会事務局

*フィナーレに企画・原案の日野原重明氏と総勢50名を超える歴代フレディーズも出演します。


お申込みは氏名・ご希望の人数・郵便番号・住所・電話番号・メールアドレス・被災された地域を明記の上、被災者ご招待係まで。折り返し詳細をご連絡いたします。
尚、3歳以下のお子様はご入場できません。また、被災者証明をご提示頂く場合もございます。予めご了承ください。
フレディ・カンパニー 担当:庭野
TEL.03-6638-8372
FAX.03-6638-8373
info@freddie.co.jp

2011年9月27日火曜日

"越後妻有の林間学校 2011秋"被災者招待/新潟

 この夏は、主に福島県の子どもたちを、放射能汚染地域から離れさせようとする様々な取り組みが全国で展開されました。本ブログでも、いくつかの取り組みをご紹介したところです。
 夏以降も、子どもたちを汚染レベルの低いところで過ごさせる転地・保養が重要であることは言をまちません。しかしながら、受け入れサイドのボランティアの活動にも限界(やや息切れ気味かも)があり、秋・冬以降の取り組みについては、まだ情報が少ないのが実情です。本ブログでも、情報をつかみ次第、お知らせしていくつもりです。
 今回ご紹介する企画は本来有料ですが、被災者は招待となっています。なお、Aコースはすでに終了しています。定員がありますので、最新の情報は主催者にご確認ください。
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「越後妻有の林間学校 2011秋」開催決定!
7月28日〜8月28日の「大地の祭り 2011夏」の期間中、5回開催され160人を超える方々にご参加頂いた越後妻有の林間学校。秋の開催が決まりましたのでお知らせします。

【日程】
Aコース:9月23日(金・祝)〜25日(日) [9月24日(土)、25日(日)]
Bコース:10月8日(土)〜10日(月・祝)[10月9日(日)、10日(月・祝)]
Cコース:11月4日(金)〜6日(日) [11月5日(土)、6日(日)]

* 東日本大震災及び長野県北部地震で被災されている方はご招待となります。
* [ ]内は一般の方々の日程となります。

【定員】25名
*小学生以下の参加者は大人の同伴でお申し込み下さい。

【講師陣(予定)】
Aコース:
青木野枝(アーティスト)、新野洋(アーティスト)、アートツアー、夜のプログラム

Bコース:
坂東眞理子(昭和女子大学学長)、鞍掛純一+日本大学芸術学部(アーティスト)、橋本典久(アーティスト)、稲刈り体験、アートツアー

Cコース:
宇根豊(元農と自然の研究所代表理事 農学博士)、京都精華大学枯木又プロジェクト(アーティスト)、秘境秋山郷トレッキング、アートツアー


【行程(予定)被災された方々】
(一日目) 7:00石巻駅→9:00仙台駅→11:00福島駅→12:00郡山駅→17:00宿泊施設着→17:30温泉→19:00夕食

(二日目) 8:00朝食→10:00十日町駅発アートツアー/ワークショップ→16:30温泉→18:30夕食→19:30明日へのフォーラムまたは夜のプログラム

(三日目) 9:00農業または自然体験 または ワークショップ→12:00昼食→13:00現地解散→16:00郡山駅→17:00福島駅→19:00仙台駅→21:00石巻駅
*行程は変更される場合があります。お申込頂いた方には改めてご案内いたします。
*乗降地にない地域から団体でのご参加をご希望の場合はご相談下さい。
*新潟県内に避難されている方は、最寄り駅から集合・解散までの旅費を当方で負担いたしますのでご相談下さい。その場合、基本は2日目の10:00十日町駅からのご参加となります。

【行程(予定)一般の方々】
(一日目) 10:00十日町駅発アートツアー/ワークショップ→16:30温泉→18:30夕食→19:30明日へのフォーラムまたは夜のプログラム

(二日目) 9:00農業または自然体験 または ワークショップ→12:00昼食→13:00現地解散 (Bコースのみ15:00解散)
*行程は変更される場合があります。お申込頂いた方には改めてご案内いたします。

【料金】1泊2日
大人 20,000円
こども(小学生)10,000円

【宿泊施設】
かつての小学校を改築した宿でおくつろぎ頂きます。
AおよびBコース:三省ハウス(1部屋に16床の2段ベットが並びます。男女別々のお部屋をご用意します。)
Cコース:かたくりの宿(5-7人部屋の和室をご用意。他のお客様と同泊をお願いすることがあります。)

【お申し込み/お問い合わせ】

大地の芸術祭の里 総合案内所

TEL 025-595-6688 FAX 025-595-6181 Email

お申し込み用紙はこちら
*必要事項をご記入の上、Emailまたはファックスでお申し込み下さい。
*ツアー催行日の1週間前までにお申し込み下さい。
【旅行企画・実施】
(株)JTB関東(さいたま市中央区新都心11-2)
観光庁長官登録旅行業第1578号 日本旅行業協会正会員

2011年9月25日日曜日

東日本大震災の被災者対象 「緊急就職支援窓口」/東京


 ひと月ほど前の情報ですが、東京で被災者向けの就職支援窓口開設のお知らせです。
http://www.metro.tokyo.jp/INET/OSHIRASE/2011/08/20l8h300.htm
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がんばろう東京の産業と雇用 日本復興へ本気宣言! 東日本大震災で被災された方等を対象とした 「緊急就職支援窓口」 を東京しごとセンター及び東京しごとセンター多摩に開設します(ご利用は無料)

平成23年8月17日
産業労働局
(公財)東京しごと財団

 東京都は、東日本大震災で被災された方や震災の影響により離職を余儀なくされた方等の雇用・就業を支援するため、8月29日(月曜)、東京しごとセンター及び東京しごとセンター多摩に新たな窓口を開設します。
緊急就職支援窓口の概要
1 対象者

* 東日本大震災で被災された方で、都内での就業を希望される方
* 震災の影響等を受けて離職を余儀なくされた方
* 30歳以上44歳以下で非正規雇用の経験が長い方 等

2 開設日

 平成23年8月29日(月曜)
3 設置場所 ※参考参照

* 東京しごとセンター(千代田区飯田橋3-10-3)
* 東京しごとセンター多摩(国分寺市南町3-22-10)

4 利用時間

 平日:午前9時から午後8時まで、土曜:午前9時から午後5時まで
 (日曜、祝日及び年末年始(12月29日~1月3日)はお休みです。)
5 主な支援内容
求職者向け支援

* 企業の人事担当者OB等、専門知識を持つ「ジョブコーディネーター」が、一人ひとりの状況に応じてきめ細かな支援を行います。
o 職業紹介や求人情報その他関連情報の提供
o 各種セミナー、就職面接会等の実施
o 就職後の職場訪問等による支援

イメージ
採用企業向け支援

* 採用企業への助成金の支給(対象者を6箇月以上雇用すること等の支給要件があります。)
o 正社員:60万円(1人あたり)
o 6箇月以上の有期雇用契約:30万円(1人あたり)

※一定の要件に該当する場合は、加算があります。
6 その他

 被災者向けの求人の受付は、8月22日(月曜)から開始します。

問い合わせ先
産業労働局雇用就業部就業推進課
 電話 03-5320-4708
東京しごとセンター
 電話 03-5211-1571
 (8月29日以降 電話 03-5211-2900)
東京しごとセンター多摩
 電話 042-329-4510
 (8月29日以降 電話 042-329-4514)

2011年9月20日火曜日

株式会社わかさ生活(本社・京都市)が
震災による内定取消者を100名採用へ

 京都に本社がある 株式会社 わかさ生活が、さきごろ、震災を理由に内定を取り消された新卒者(高卒、短大卒、大卒)を対象に100名の採用計画を発表しました。
http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000003821.html
PDFファイル http://www.wakasa.jp/shopping/mall/110412/info110412.pdf
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東日本大震災の被災者への、わかさ生活の雇用支援
 9月11日で震災が発生してから半年が経ちます。今回の震災に伴い、株式会社わかさ生活(本社:京都市、代表取締役:角谷建耀知)では、被災者の皆様や被災地域の復興支援のために、義援金として3億円、サプリメント10万袋の支援を実施いたしました。
 また、報道等で就職の内定取り消しや、就業が困難な方が多くおられることを知り、当社として「できることは何か」「力になれることは何か」と考え雇用支援を実施しており、4月よりハローワーク様を通じて、震災特例求人申込みを開始致しております。

 弊社の雇用支援内容は、震災により内定取り消しを受けた新卒者(高校卒業者以上)を中心に、就業が困難になった方を正社員として雇用するものです。

 現状としては、各報道機関の皆様のご協力もあり、募集開始から9月6日現在までで、すでに11名の方に入社していただき、元気に働いていただいています。(内訳:高卒8人、高専卒1人、短大卒1人、大卒1人 / 男子5人、女子6人 /宮城県10人、福島県1人)

 このような、わかさ生活の被災地支援の取り組みに対し8月2日に経済産業省より感謝状をいただきました。今回の表彰に感謝しつつも、雇用支援をはじめとした継続した支援の輪を継続的に続けていきたいと考えております。
  
 現地では雇用支援情報が今でも行き届いていないのが現状です。わかさ生活では未来を担う若者の雇用を通じて、被災地の復興に協力できれば幸いと考えております。
 今後とも継続した支援を考えており、その詳細も後日発表させていただく予定です。本当に困っている方に情報を届けるために、今度とも変わらぬご協力よろしくお願い致します。

<わかさ生活 震災雇用支援内容詳細>

【対象者】東日本大震災により内定取り消しを受けた新卒者(高校卒業者以上)を中心とする。
【雇用形態】正社員
【採用職種】総合職
【仕事内容】入社後の研修を通じて、配属を決定し業務についていただきます。
(例:コールセンター、物流センター、商品企画、マーケティング、経理事務など)
【応募条件】高卒以上・18歳~25歳まで
(長期キャリアプランのための若年層採用のため)
【初任給】大卒/220,000円 専門・短大卒/200,000円 高卒/180,000円
【勤務地】京都(京都府京都市下京区四条烏丸長刀鉾町22番地)
【住居】住宅支援(住居に伴う生活必需品完備)
【採用人数】約100名(予定)
【予定入社日】随時
【応募方法】ハローワークにて求人募集(求人ナンバー26020-8715311)致しておりますので、そちらからご応募ください。

※面接会場は本社(京都市)を予定しておりますが、ご要望がございましたら宮城、福島、岩手などご希望の場所にて面接も実施させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。
(面接に要する費用は全額支給いたします)

【採用サイト】 http://recruit.wakasa.jp/
【わかさ生活について】http://www.wakasa.jp/(わかさ生活ポータルサイト)
           http://company.wakasa.jp/(わかさ生活企業サイト)
 
【採用に関するお問い合せ】
株式会社わかさ生活 人財部
電話番号:075-213-7779(受付時間9:00~18:00 土日祝除く)
FAX番号 : 075-213-8838
MAIL:recruit@blueberryeye.co.jp

わかさ生活は将来を担う若者が、明るい希望を持ち続けられるよう応援してまいります。
被災地の皆さまの一日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

【報道関係者お問い合せ先】 
 わかさ生活 広報課 青木美奈
 TEL : 075-213-8229(9:30~18:00 土日祝除く)
 MAIL: aoki@blueberryeye.co.jp












京都の映画館では、予告編の時間にわかさ生活のコマーシャルがよく流れてます

2011年9月16日金曜日

東日本大震災被災者就職支援/兵庫県

 東日本大震災の被災者向けの就労支援情報を引き続き、ご案内します。兵庫県では、東日本大震災で被災され、兵庫県に避難して来られた方に就労支援を行っています。
 下記URLに、最新の情報が掲載されています。
http://web.pref.hyogo.jp/ie09/ie09_000000047.html

一例としては、次のような農業従事者の雇用支援事業があります。

職   種: 農業(農作物の栽培等)
雇用期間: 採用日~平成24年3月31日
賃   金: 月額 150,000円
就業時間: 8:30~17:30
休   日: 土・日・祝日
勤 務 地: 県内一円
必要な経験等: 農業を自営または農業生産法人に雇用されいていた方等で、被災により営農継続が困難な方
必要な免許・資格: 普通自動車運転免許
募集人員: 20 名
募集予定期間: ~平成23年9月末
問い合わせ先: ひょうご就農支援センター 電話:078-391-1222

パソナ・さいたま 震災被災者の就職支援
『東日本大震災被災者再チャレンジ就職支援事業』10月開始

 雇用格差の問題も含め、人材派遣という雇用形態には数多くの問題点も指摘されているので、その評価は慎重であるべきですが、緊急避難策として、選択肢のひとつになるのではないでしょうか。
 今回ご紹介するパソナによる就職斡旋事業は、そのゴールとして、派遣先企業での直接雇用を目指しており、良心的な取り組みだと思われます。被災者の方はご参考になさって下さい。

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パソナ・さいたま 震災被災者の就職を支援 『東日本大震災被災者再チャレンジ就職支援事業』10月開始

株式会社パソナ (本社:東京都千代田区、代表取締役 南部靖之、http://www.pasona.co.jp/) は、東日本大震災により離職を余儀なくされた被災者の方を対象に、ビジネス研修や県内企業でのOJT等を実施し、主に埼玉県内での就職を支援する『東日本大震災被災者再チャレンジ就職支援事業』を10月1日から開始するため、9月より参加希望者の募集を開始いたします。

各地に甚大な被害をもたらした東日本大震災によって、埼玉県内には約4,800名の被災者が避難所や公営住宅等に避難しており、就労支援が求められています。

そこでこの度、パソナは『東日本大震災被災者再チャレンジ就職支援事業』を埼玉県から受託し、10月1日より事業を開始いたします。当事業では、就職に繋がる「事前研修」や県内企業が参加する「ジョブフェア(合同企業説明会)」、県内企業で実務経験を積む「OJT(就業研修)」を実施し、被災者の方の職種転換等を含めた、新たな再就職を支援いたします。

埼玉県『東日本大震災被災者再チャレンジ就職支援事業』 概要
募集開始 2011年9月
雇用期間 2011年10月1日~2012年3月31日
対象 東日本大震災により被災した求職者(※)で、再就職を目指す方
※災害救助法の対象となる地域(青森県、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、栃木県、千葉県、新潟県、長野県内に限る)に所在する事業所にて就業又は居住していた方
募集人数 30名
内容
(1) 事前研修 (約2週間/自己分析研修、マインドアップ研修、パソコン研修など、再就職に必要な力を身につける)
(2) OJT (約5ヶ月半/県内企業での就業研修)
特徴 ・研修生をパソナの社員として最長6ヶ月間雇用し、規定に応じて給与を支給
・研修生1人ひとりに専任のカウンセラーを配置し、キャリアカウンセリングを実施
・パソナの担当者が定期的にフォローアップし、円滑な就業をサポート
・企業担当者に直接話を聞く場として「ジョブフェア(合同企業説明会)」を実施
・24時間365日相談体制、「メディカルケアサービスサポートデスク」による健康相談
備考 当事業はパソナが、埼玉県から受託し実施いたします
募集 パソナ・さいたま内にて随時、募集説明会を実施
問合せ先 パソナ・さいたま 東日本大震災被災者再チャレンジ就職支援事業事務局
電話番号 048-647-6929 (平日9:00~17:30)
URL http://www.pasona.co.jp/pr/saitama-ss/


2011年9月14日水曜日

フランス核施設爆発事故とハインリッヒの法則

ハインリッヒの法則とは、1929年に、アメリカの損害保険会社の技術・調査部で働いていたHW・ハインリッヒが発表した法則で、労働災害の事例の統計を分析した結果、導き出された経験則です。重大災害1に対して、その背後に軽傷の事故が29、無傷災害(ヒヤリ・ハット事故…冷やりとしたり、はっとしたり)が300あるというもので、工場などの安全活動の中でよく出てくる数字です。

かつての国鉄では、労災事故防止を目的に330運動(129300)として取り組まれていました。ある程度の年配の方ならば、国鉄の駅やヤードなどに、この330をかたどった四角錐が立っていたのをご記憶の方もいらっしゃるのではないでしょうか。

このハインリッヒの法則は、もちろん労働災害にとどまらず、人為的なミスによる災害防止を考える上でたいへん重要な法則です。今回のフランスの核施設爆発事故も、このハインリッヒの法則に照らして、検証することが大切です。つまり、こうした核物質を扱うような場所でも、常に人為的ミスが不可避的につきまとうことを私たちは忘れてはならない、ということです。今回のような重大事故の背後には、その30倍ほどの軽微な事故が隠れていたはずで、その300倍ほどのヒヤリとするような事故があったはずです。東京電力に代表されるような秘密主義、隠ぺい体質の核関連企業においては、大事故に至る前の軽微な事故が表に出てくることがまれなため、外部からの批判が少なく、検証が進まないという特徴があります。そのため内部での反省も生まれず、このような重大事故を招きやすい傾向があるといえるでしょう。

地震や津波、台風といった天災が“ひきがね”になって原発事故が起こる可能性もさることながら、天災とは関係なく、人為的ミスだけでも原発事故は起こりうる、ということも、私たちは忘れてはなりません。   (滝澤)

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仏核施設爆発:職員の遺体、放射性物質は検出されず

(毎日 2011年9月12日)

 【パリ福原直樹】フランス南部ガール県マルクールにある低レベル核廃棄物処理施設「セントラコ」の溶融炉で12日午後0時半(日本時間同午後7時半)ごろ、大きな爆発が発生。炉の近くで作業をしていた施設職員1人が大やけどで死亡、4人が重軽傷を負った。遺体は完全に炭化したが、放射性物質は検出されていないという。

 原発などを監督する仏原子力安全当局は過去数回にわたり、セントラコの運営会社に対して「(管理面などに)厳格さが足りない」との注意を与えていたといい、今回も人為ミスの可能性が取りざたされている。

 原子力安全当局は「極めて低レベルの放射性物質が出た恐れがある」としながらも、爆発から約3時間半後には「事故は収束した」との見解を示した。仏原子力庁は、施設外への放射性物質の漏えいはないとしている。

 現場は日本人観光客も多い観光地アビニョンから北約20キロ。

 現地からの情報によると、爆発は低レベルの金属製核廃棄物約4トン(約6万3000ベクレルに相当)を溶融炉で溶かす過程で発生。溶融炉は建屋内にある遮蔽(しゃへい)された空間に設置されており、爆発で遮蔽壁が吹き飛んだものの、建屋自体に大きな損傷はなかったという。爆発で起きた火災は、発生から約30分後に鎮圧された。

 セントラコは1999年に設立され、仏電力公社と仏原子力大手アレバ社が共同出資したソコデイ社が運営。ローヌ川沿いの広大な敷地に、核廃棄物の焼却処理施設と溶融処理施設などがあり、仏国内の原発から発生する低レベル廃棄物の35%を受け入れている。
 

◇セントラコ
フランス唯一の低レベル放射性廃棄物処理施設。高度情報科学技術研究機構の原子力百科事典「アトミカ」(06年版)などによると、溶融後の金属は遠心鋳造により遮蔽(しゃへい)金属ドラム缶やコンクリート容器の内張り材として利用され、高レベル放射性廃棄物遮蔽容器として仏国内の原子力施設に出荷されている。


2011年9月12日月曜日

東日本大震災:総合的な窓口/被災者からの相談/ボランティア希望者 /京都

 毎日新聞京都版に、京都での被災者対応窓口の一覧が掲載されました。保存版として、転載しておきます。
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 <総合的な窓口>
 ◇府支援対策総合相談窓口

 電話075・414・5930(平日午前9時~午後5時)
 ◇京都市震災支援総合案内コールセンター

 電話0120・776797(午前8時~午後9時)

 <被災者からの相談>
 ◇震災 こどもの心 相談電話(京都市教育相談総合センター)

 電話0120・123・817(平日午前10時~午後7時)…被災児童生徒や保護者対象の心理的ケア
 ◇ふれあい・すこやかテレフォン(府総合教育センター)

 電話075・612・3268または3301(24時間)…被災児童生徒や保護者対象の教育相談
 ◇子育て・女性健康支援コール(府助産師会)

 電話080・6117・0311(平日午前9時~午後5時)…妊娠・出産や育児、女性の健康について
 ◇電話無料法律相談(京都弁護士会)

 電話0120・80・8585(祝日除く午後1時~3時半)

 <ボランティア希望者>
 ◇京都災害ボランティア支援センター

 電話075・741・6001(水曜を除く午前10時~午後7時)

毎日新聞 2011年9月11日 地方版

2011年9月11日日曜日

国民文化祭・京都2011
ジュニアオーケストラの祭典に 被災者招待


 今年の秋に京都で開催される国民文化祭の各種催しで、被災者を無料招待する企画がいくつかあります(ただし、交通費や宿泊費は自己負担)。関西圏に避難されている被災者の方は応募してみてはいかがでしょうか。
http://www.kyotocity-kokubunsai.jp/project/junior_orchestra/
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平成23年11月6日(日) 14:00~17:45
会場 京都コンサートホール 大ホール
客席数:1,833席
事業内容 ・全国から3団体と地元京都から京都市ジュニアオーケストラが出演する、大人顔負けの演奏
・各出演団体からの選抜メンバーにより編成された、フェスティバルオーケストラによる演奏
 指揮 : 京都市交響楽団常任指揮者 広上淳一
 指導 : 京都市交響楽団メンバー
 曲目 : ビゼー カルメン組曲より/エルガー 威風堂々 第1番
出演団体・曲目
(出演順) <京都市ジュニアオーケストラ>
オーディションにより選抜された、10歳から22歳のメンバーで編成。京響の常任指揮者 広上淳一と京響メンバーの真摯な指導のもと成長を続け、京響との合同演奏も行っている。2005年設立。
・シャブリエ スペイン
・ハチャトゥリアン 仮面舞踏会

<徳島交響楽団ジュニアオーケストラ>
「若い世代の育成・後継者の育成」を実現させよう、また、国民文化祭の成果を継承・発展させようと発足した4年目のジュニアオーケストラ。徳島交響楽団員の熱心な指導を基に、素晴らしい活動を継続し、着実に力をつけている。
・ワーグナー ニュルンベルクのマイスタージンガー前奏曲
・シベリウス フィンランディア

<せたがやジュニアオーケストラ>
音楽監督 池辺晋一郎の提唱のもと、2010年4月に誕生した2年目の若いジュニアオーケストラ。第1回定期演奏会は、そのエネルギーあふれる演奏に好評を博した。
・ビゼー アルルの女第2組曲

<NHK名古屋青少年交響楽団>
1957年1月発足。小学校3年生から高校生までの児童生徒で、平均年齢14歳の団員100余名で編成。その活動は全国的にも大きな評価を得ている。
・ボロディン 中央アジアの草原にて
・チャイコフスキー 交響曲第5番 第4楽章
こども招待 定員40名
被災者招待 応募者全員
入場料 無料(要整理券)
※未就学のお子様のご入場はお断りいたします。
整理券申込方法 往復ハガキに「ジュニアオーケストラの祭典」と明記のうえ、(ハガキ1枚につき1事業のみ応募可)、住所、氏名、電話番号、参加希望人数(2名まで)を記入し、下記住所にお申し込みください。
※申込多数の場合は抽選

〒604-0857
京都市中京区烏丸二条上ル 株式会社 関広 内
国民文化祭「ジュニアオーケストラの祭典」 整理券係

受付期間:9月1日(木)~9月20日(火)
※当日消印有効
主催者 文化庁 京都府 京都府教育委員会 京都市 京都市教育委員会
(財)京都市音楽芸術文化振興財団 第26回国民文化祭京都府実行委員会
第26回国民文化祭京都市実行委員会

2011年9月4日日曜日

キャンプ イン 京都・宇治(8月19日~22日)
7家族24名を迎えて無事成功しました!













 台風12号の猛威による被害の大きさに心塞ぐ昨日今日ですが、気を取り直して、よき知らせをお伝えしたいと思います。
 
 京都の宇治市で8月19日から22日にキャンプを主催された板倉さんから、8月26日にご報告いただきました。さきごろ、文章掲載の許可を頂き、写真も送って下さいましたので、あわせてご紹介します。
 このキャンプについても、私たちは何もお手伝いできませんでしたが、板倉さんがキャンプの広報のために単身福島を訪れた際に、郡山市や伊達市の社会福祉協議会の関係者をご紹介するなど、ささやかながら情報提供を致しました。板倉さんの奮闘に心から敬意を表すとともに、板倉さんの思いが、このように大きく花開いたことをとても嬉しく思っております。
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滝澤さま

御無沙汰しています。
キャンプin京都・宇治の板倉です。
8月19日から22日までのサマーキャンプは、天候に恵まれたとは言えませんでしたが、悪天候もプラスに変えて、無事に終えることが出来ました。
ご報告が遅れましたが、皆さんとても満足そうに帰っていただけたと思っています。

7家族24名の参加とボランティア28名総勢52名のキャンプとなりました。
子どもたちを対象にと思っていたキャンプでしたが、ひょんなことから家族対象になりました。
そのことがかえってよかったと思えたキャンプでした。
盛りだくさんの内容でしたが、大人も子どももそしてボランティアもそれぞれに楽しむことが出来ました。
自然を、宇治の歴史をそれぞれに満喫してもらって、ひと時であっても、放射能を意識することなく、おおいにはじけてもらえたらと思っていましたが、それが実現できたと思います。一番はやはりプールでした!福島の子どもたちの現実です。雨の時は、「放射能は大丈夫?」、「京都の雨は大丈夫よ!」といった会話もあったようです。
お父さん、お母さんと一緒に、また、ボランティアの学生たちとはしゃいてでいた子どもの中には、喜びの体験を780%と表現してくれたと、これまで感情をおさえていたわが子の変化を喜んで語られたお母さんもいらっしゃいました・・。
このキャンプでは、現実の厳しさを話し合いという形で共有する時を持つことは、悪天候の影響からプログラムの変更をせざるを得なくなり、かないませんでしたが、福島県の中通りの方ばかりだったので、横のつながりは出来たようでした。お母さん方とは、プログラムの合間に、時々現実を聞かせてはいただきました。
幼時から中3までの子どもたちも、横のつながりも作っていきました。楽しそうに生き生きとしていました。きっと、今後もつながっていくことでしょう。
昨日から新学期が始まり、「現実に引き戻された」、「今後のことは真剣に考えている」といったメールもいただきました。
キャンプの終わりには、今回の体験を喜びと感謝で語って下さった方が多かったですが、今後は別の形での関わりができていくかもしれません。これから、どうしていくのかは我々にも課せられています。
今回のキャンプは、6月28日にやろうと思い立ち、7月5日に何もないところから3人でプロジェクトを立ち上げてこの日を迎えるという、今思えば超スピードで動いたことになります。一握りの家族の方との交流ではありましたが、この夏、各地で同じようなキャンプが行なわれてきました。多くの方が、つながっていることを感じられたのではないでしょうか?ゼロからの出発したキャンプでしたが、多くの方の賛同を得られたからこそ実現しました。形にできなかったお気持ちを、いろいろな形でたくさんいただいたと感じています。
この震災が決して風化することのないようにと願っています。

まだ、反省会も出来ていませんが、とりあえずのご報告をさせていただきました。

キャンプin京都・宇治
板倉佐恵子


2011年9月2日金曜日

被災地の女性・妊産婦に義捐金支給


 東日本大震災で被災された妊産婦さんを主な対象にした助成金をご紹介します。
この情報は、当会を支えて下さっている滋賀の宮腰吉郎さんのツイッターから教えて頂いたものです。
http://twitter.com/#!/miyagoshi
 詳しい申請方法は、下記URLを参照下さい。
http://www.joicfp.or.jp/jp/tohoku_earth_quake/tohoku_how/kesho/
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●震災で被災された産婦に対する義援金(ケショ)*支給について
途上国の妊産婦と女性の命と健康を守る活動を行っている国際協力NGOジョイセフ(財団法人 家族計画国際協力財団)は、東日本大震災発生直後から募金を呼びかけて参りました。その結果、大震災発生以降、5月末までに、約4000万円の義援金が国の内外からジョイセフに寄せられました。被災された一人でも多くの妊産婦、そして女性の苦しみを和らげたいという世界中の人々の願いがこもっている義援金です。
ジョイセフはこれをもとに、企業からいただく支援金の一部を加え、東日本大震災で被災された、岩手県、宮城県、福島県の産婦に下記の要領で義援金を直接支給いたします。
対象者

被災時に岩手、宮城、福島3県に住民票があった被災者(居住する家屋が「全壊」または「半壊」した者、または「警戒区域」に居住していた者)で、平成23年3月1日~12月31日に出産した女性

支給金額

一人あたり
50,000円

申請方法

以下の通り (PDF「被災した産婦さんへの義援金(ケショ)申請の流れ」参照)

1. 対象者である産婦が、被災時に住民票のあった市町村に、罹災証明書等(当該産婦の居住する家屋が「全壊」または「半壊」した、または「警戒区域」に居住していたことがわかる書類をいう。以下同じ)及び住民票等(世帯構成がわかる書類をいう。以下同じ)の発行を申請
2. 市町村が、産婦に対し、罹災証明書等及び住民票等を発行
3. 産婦が、(1)罹災証明書等、(2)住民票等、(3)母子健康手帳の出生届出済証明(出生の届出をした市町村の公印が捺印されたもの)等(出生の事実がわかる書類をいう)のコピー、(4)申請書をジョイセフに送付 (郵送のみ受け付け)
4. ジョイセフから、産婦の指定口座(原則として産婦本人名義)宛に直接振り込み

申請書入手方法

1. FAXによる請求: 03-3235-9776 国際協力NGOジョイセフ「ケショ」担当
2. 郵送による請求
〒162-0843 東京都新宿区市谷田町1-10 保健会館新館
国際協力NGOジョイセフ 「ケショ」 担当
3. ジョイセフホームページよりダウンロード
http://www.joicfp.or.jp/sp/PDF/kesho_app.pdf

ジョイセフ宛申請書受付期限

平成24年2月29日(必着)
※ 但し、義援金の資金が終了した場合は、支給を早期に締め切ることもありますので、ご了承下さい。

*「ケショ」とはアフリカで広く使用されているスワヒリ語で「あした」を意味します。
被災された妊産婦さんにとって、生れてくる赤ちゃんにとって、一日一日がよりよい「あした」になりますようにとの、世界中の人びとの思いが込められたものです。

お問い合わせ先

電話番号: 03-3268-3172
メール: kesho@joicfp.or.jp
担当: 石井、鈴木