2012年4月26日木曜日

金環食:福島の子供たちに観察シートを



 標題の取り組みが、合同会社 科学成果普及機構 によって呼びかけられています。
http://www.nao.jpn.com/fukushima20120521.html

(写真は1987年沖縄で観測された金環食。次のサイトから借用しました。http://seiten.world.coocan.jp/golden_ring.htm


以下に新聞報道をご紹介します。
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金環食:「福島の子供たちに観察シートを」寄付呼びかけ 
(毎日新聞 2012年04月24日)
 福島県の子供たちに5月21日の金環日食を見ることで元気を出してもらえればと、国立天文台の縣(あがた)秀彦准教授らが「日食観察シート」を無料配布するための寄付を呼びかけている。縣さんは「壮大な天文ショーを見ると気持ちも大きくなる。震災を乗り越える一つのきっかけになれば」と話している。
 金環日食は月が太陽の大部分を隠し、太陽がリング状に見える天文現象。晴れていれば列島の広い地域で観測でき、福島県では沿岸部(浜通り)などでも午前7時半ごろに見られる。福島県で観察できるのは129年ぶりだが、直視すると目を傷つける可能性があるため、観察には太陽光をやわらげる専用シートが欠かせない。
 縣さんによると浜通りの小中高校201校に通う約5万人全員に観察シート(B5判)を届けるため、120万円を目標に寄付を募っている。24日現在の寄付総額は76万2000円。観察シートは1人1枚ずつ届けるが、最大4〜5人分に切り分けて、家族で観察できるという。
 寄付は一口1000円から。詳しくは合同会社科学成果普及機構のホームページhttp://www.nao.jpn.com/fukushima20120521.htmlか同機構(0422・24・8194)。【斎藤広子】
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 京都で、悲惨な交通死亡事故が相次いでいます。放射能汚染の問題とは別に、日常、私たちが最も大きなリスクを背負っているのは、交通事故によるリスクだと言って過言ではないでしょう。私たちは、交通事故による犠牲は、何か当たり前の、不可避の出来事であるかのように、受容、受忍しているかに見えますが、自動車文明というものの負の側面をもっと皆が真剣に考える必要がある、と常々思っています。福島に行く際には、いつも宮腰さんのクルマに便乗させてもらっているくせに、クルマ批判を続けるので、宮腰さんにはすまないと思いつつ、この気持ちは常に心を去りません。
 
(参考ページ:クルマ社会を問い直す会 http://toinaosu.org/
 今から30年ほども前のことです。進学のため、いとこの運転するワゴン車で、東北自動車道を一路、弘前に向かいました。同乗者は父と私でした。途中、福島と山形の県境付近で、時速80km以上で走行中、後輪がパンクし、クルマは大きくスピンしました。中央分離帯のガードレールにワゴン車のリアドアが激突・全開。道路上に引っ越し荷物のほとんどが散乱する、というひどい事故でした。(レンタカーのタイヤの空気圧がおかしかったのが原因。整備不良)不幸中の幸いと言うべきか、後続車両がいなかったので、人身事故に至らずに済みましたが、この事故に遭ってから、半年ほど精神状態が不安定でした(PTSDなんて言葉はその当時、使われていなかったが、今思えば、そうした症状の一種だと思う)
事故後、家に戻った父が、若いふたりが命を落とすところだった、と泣いていたと後日、母から聞かされました。(私のために泣いてくれた父も、いまは故人です)
 さてさて、なんでこんなことを長々と書いたかというと、
日食観測で、交通事故に十分注意してほしい、と言いたかったからです。
 昨年の12月、皆既月食を観察に出かけた、兵庫県加西市の兄弟が、飲酒運転のトラックにはねられて亡くなる、という痛ましい事故がありました。空を見上げていると、どうしても周囲への目配りがおろそかになりがちで、子どもはとりわけ夢中になりますから、大人が守ってあげなくてはなりません。今回の金環日食は朝の通勤・通学ラッシュの時刻と重なっていますので、とりわけ注意して下さい。
安全な観察器具を用いて、目を保護することもさることながら、事故に遭わない、遭わせないことを十分心がけましょう。(滝澤)

2012年4月22日日曜日

4月28日(土) チェルノブイリと福島を結んで
ヴェーラさん、バーリャさん講演会/大阪

前回のブログでご紹介した催しとスケジュールがバッティングしていますが、振津さんたちの「チェルノブイリ救援関西」のグループが長年交流を重ねてこられた、チェルノブイリ現地(ベラルーシ)からおふたりのゲストを招いての講演会・交流会がございます。福島の今後、日本の将来を考えるとき、25年を超えるチェルノブイリの歴史から学ぶことは、今何にもまして重要なことではないでしょうか。多くのみなさんが、この機会にベラルーシの声に耳をすますことをお薦めします。
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チェルノブイリ原発事故26周年・交流企画
チェルノブイリと福島を結んで~子どもたちの未来のために~
ベラルーシの被災地から
ヴェーラさん(小児科医)・バーリャさん(元教師)
をお迎えして
日時:4月28日(土)午後1時半~4時半
場所:大阪市立総合生涯学習センター/第1研修室
(大阪駅前第2ビル5階)
http://www.osakademanabu.com/umeda/
主催:チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西
問い合わせ: ・cherno-kansai[@]titan.ocn.ne.jp
・0797-74-6091(たなか)
是非、多くの皆様が参加されるようお願いいたします!
チェルノブイリとフクシマを結んで
ともにヒバクと立ち向かい、困難を乗りこえるために 交流を深め、支援の輪を広げましょう!
大飯原発の再稼働を許さず、全国の原発を停止から廃炉へ!
「チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西」事務局:〒546-0031 大阪市東住吉区田辺1-9-12山科方

《ベラルーシ共和国から来日する二人のプロフィール》
チェルノブイリ原発事故から26年が経過した。事故によって大量の放射能(セシウム137は広島型原爆の800倍と推定)が放出され、ベラルーシ共和国では国土の5分の1が「放射能汚染地域」(セシウム137で3万7千ベクレル/m2以上の汚染)となった。
ベーラさんとバレンチーナさんの住むモギレフ州クラスノポーリエとチェリコフは、チェルノブイリ原発から北東に約250km離れているが、地区全体が「汚染地域」になった。地区の約3分の1が「高濃度汚染 」(55万5千ベクレル/m2以上。福島では「計画的避難区域」や「警戒区域」の、原発の北西地域に相当するレベル。) のため、事故後1~5年の間に住民は移住を余儀なくされ、地区全体の人口が半減した。しかし、それ以外の地域からは、人々はほとんど移住することなく25年間住み続けざるをえなかった。
被災地域の主産業であった農業、酪農、林業は、大きな打撃を受けた。放射能汚染にソ連崩壊に伴う社会経済的困難などが加わり、人々の健康と生活が全体的に悪化した。その中で、事故から25年間、住民は放射能汚染と向き合いながら、健康と生活を維持し、改善するために様々な努力を続けてきた。
今回来日するお二人は、特に子どもたちの健康と生活を守るために、地域の医療、教育の現場で尽力されてきた。また事故当時には、お二人自身も、幼い子どもを抱えた母親として、日々、悩みながら、自らの子どもたちを被ばくから守り育ててきた。「日本の友人の皆さんの力になれるなら」と、今回、私たちからの来日の依頼を快く引き受けてくださった。(ベーラさんは5回目、バーリャさんは3回目の来日で、日本の事情もよく理解して下さっている方々です。)
ベーラ・ルソーバさん
モギレフ州クラスノポーリエ地区在住。クラスノポーリエ中央病院、小児科医。責任感の強さと飾らない人柄で、人々から「クラス ノポーリエの母」と慕われている。
バレンチーナ・モロゾーバさん
モギレフ州チェリコフ地区在住。同地区で生まれ育ち、数学教師として勤務の後、教育行政
にも携わる。自宅では、集団農場で働く夫と共に畑での自家栽培もしながら生活している。
「26周年交流企画」に賛同カンパをよろしくお願いいたします。
個人:一口500円、団体:3000円
「チェルノブイリ・ヒバクシャ救援関西」事務局:〒546-0031 大阪市東住吉区田辺1-9-12山科方
郵便振替:00910-2―32752

2012年4月9日月曜日

4月28日(土) シンポジウム・フクシマ後の世界をいかに生きるか/滋賀


「京都で冬休み」でもたいへんお世話になった、滋賀県立大学の竹下秀子さんから以下のご案内を頂戴したので、お知らせします。
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フクシマ後の世界をいかに生きるか
子どもへの思いをつなごう県大教シンポジウム

東日本大震災後、二度目の春を迎えています。新しい生命の息吹に希望を感じつつも、はかばかしくは進まない被災地の生活の復旧・復興、終息の目途のたたない福島第一原子力発電所事故の行方に心を痛めている方が多くおられるのではないでしょうか。しかし、未来を生きる子どもたちを大切にしたいという市民の思いは何にも増して大きく強くなっており、被災地の子どもたちの心身を癒し、健やかな日々を守ること、豊かな発達を応援、支援するためのとりくみが全国で拡がり、着実に前進してきています。
私たち、滋賀県立大学教職員組合では、新年度にあたり、以下のような内容でシンポジウムを企画しました。被災地支援にかかわってはさまざまな課題がありますが、今回は、原発事故によって発生した問題やこれへの市民のかかわり方、支援に向けての連携のあり方を考える集いとなることをめざしています。
多数の皆さまのご参加を心よりお待ちしております。
話題提供
吉野裕之:子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク(子ども福島ネット)
避難・疎開・保養班 世話人
「福島-子ども支援から広がるネットワーク」
石川悦子:平和を願う草の根グループ「えんどうまめ」代表
「チェルノブイリ被曝者互助団体ゼムリャキと支え合って」
辻 義則:明るい滋賀県政をつくる会 代表/福井原発訴訟原告団 団長
「福井・若狭湾の原発群から、いのちと自然環境・びわ湖を守るために」
パネルディスカッション
吉野裕之、辻 義則、石川悦子、井上宗純(滋賀県内避難者の会 代表)
司会:武田俊輔(滋賀県立大学人間文化学部 教員)
日時:2012年4月28日(土)15時00分~17時30分
会場:滋賀県立大学交流センター1階研修室
http://www.usp.ac.jp/japanese/campus/acs_map1.html
参加費:無料(事前登録も必要ありません。)
▼ JR南彦根駅からバスで13 分/タクシーで8分 ▼ JR彦根駅からバスで16 分/タクシーで10 分
主催:滋賀県立大学教職員組合
<問合せ先>
〒522-8533 彦根市八坂町2500
滋賀県立大学内 滋賀県立大学教職員組合員室
TEL&FAX:0749-47-4611 (内線:2614)
E-mail:usp-union☆ex.bw.dream.jp
URL : http://www.ex.biwa.ne.jp/~usp-union/

2012年4月7日土曜日

4月15日(日) ビストロ・アズィーザ イン 京都 (被災者交流会)

タイトルだけでは何のことやらおわかりにならないと思いますが、昨年の震災以降、南相馬市などで、炊き出しなどの支援活動をしている東京のNPO団体ダール・アズィーザさんと協力して、京都に避難中のみなさま向けの喫食交流会を開催することになりました。東北や北関東等から京都近郊に避難中のみなさまを無料でご招待しますので、ぜひお集まり下さい。
 
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☆ビストロ・アズィーザin京都のご案内

チェルノブイリやイラク、チェチェンなどの原発事故や戦争による被災地で活動してきた人々のトークと各国料理の集い。

★料理:アルメニア、イラク、ウクライナ、トルコ、ロシア、福島名物「凍天」

◆会場 ウィングス京都
http://www.wings-kyoto.jp/about-wings/access/

地下鉄烏丸御池駅徒歩5分
入場無料
(ただし、会場の関係で同時に入場できる人数は40名までなので、当日整理券をお渡しします。40名を超えた場合、入れ替え制となります)

◆開催日時 4月15日 日曜日
        午後2時から4時半 

主催:イスラームNGO ダール・アズィーザ(アズィーザの家)
http://www.higashi-nagasaki.com/AzizA/index.html
共催:京都から東日本大地震被災者を支援する会

チェルノブイリで「菜の花プロジェクト」を取材し、この3月にも福島を訪れた宮腰吉郎さんがトークに参加します。