2012年11月28日水曜日

「京都でクリスマス」(第2回京都で冬休み)/
被災地の子どもたち向け冬休みプラン

 みなさま、いつも「京都から東日本大地震被災者を支援する会」を応援して下さり、有難うございます。みなさまのご支援のおかげで、今年のお正月に、「京都で冬休み」プランとして、福島と宮城から6家族、14名の方々を京都にお招きすることができました。

 このたび、ふたたび、被災地域から、子どもやその保護者の方を招待することにしました。まだまだ準備の途中で、資金集めも緒についたばかりですが、心はみなさんとともにあります。以下のプランにどうぞ、ご参加下さい。

支援する会代表世話人 滝澤 寛

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☆「京都でクリスマス」(第2回京都で冬休み)                         

被災地の子どもたち向け冬休みプラン


 

  2011年3月11日の東日本大地震で被災し、仮設住宅等で困難な生活を強いられている子ども(およびその家族)や、原発事故による放射能汚染に対する不安な日々を送っている子ども(およびその家族)向けの冬休みプランです。日頃のご苦労やご心配から、ひとときでも解放される時間を提供したいと考え、被災者支援活動の一環として企画しました。被災地域全域からの参加を歓迎します。

               スケジュール
■期 間

2012年12月24日(月)~27日(木)  3泊4日

■ところ

京都府宇治市総合野外センター 「アクトパル宇治」

〒601-1392 京都府宇治市西笠取辻出川西1番地  
                    電話:075-575-3501

http://www.actpal-uji.com/

■内 容

 原則として、ご家族単位で、のんびりと過ごしていただくことを目的とします。24日の晩は歓迎の夕食会を開きます。滞在期間中の午前・午後ないし夜間に簡単なレクリエーション(ゲーム大会、天体観察会等)を準備していますが、希望者による自由参加とします。

宇治市内や京都市内の観光をご希望の方には、ご相談に応じます。

応募、問い合わせ頂いた方に、さらに詳細なプラン(現在準備中)をお知らせします。応募者には申し込みのフォームをメールでお送りします。(郵便をご希望の場合は郵送)

■参加対象 

 岩手・宮城・福島等、被災地域全域からの参加を歓迎します。母子等ご家族単位での参加を原則としますが、小学校高学年以上の場合、お子さんのみの参加もご相談に応じます。

また、岩手県北部等、遠方で前泊を必要とされる場合には、ご相談に応じます。

■参加費用

 アクトパル宇治滞在中の宿泊費・食費無料。大人1人につき、1万円、子ども1人につき5千円(中高生金額応相談)、交通費を補助します。それ以外にかかる費用(主に交通費)はご負担願います。

■募集人員 

6家族 18名 (最少催行人数の目途は2家族とします)

■申込締切  12月16日(日)

主催 京都から東日本大地震被災者を支援する会

問い合わせ:tel: 050-5539-2489 (みやごし)

      e-mail : kyoto.sien[@]gmail.com  ([@]を@にして下さい)

ブログhttp://kyoto-sien.blogspot.com/

〒606-8502 京都市左京区北白川追分町 京都大学理学研究科4号館404号室気付

(上記の連絡地は、あくまで立ち寄り先ですので、郵便物のやり取りが必要な場合のみ、お受けします。大学への電話連絡は、一般業務の妨げになるおそれがあるので、お受けできません。あしからず、ご了承ください)

2012年11月26日月曜日

11月30日(金) 京都大学・生存圏シンポ/「東日本大震災以後の福島県の現状及び支援の取り組みについて」

 11月23日の市民セミナー(分子ハーブ研究所主催)は、つごう15名ほどの方々にお集まりいただき、ひとまず成功しました。4名の講演者のみなさんのお話は興味深く、たいへん充実していて、もっと多くの人たちに聞いていただきたい内容でした。
 誌上参加という形で、このセミナーにも資料をお寄せくださった、京都大学生存圏研究所の上田義勝先生のアレンジによる以下のシンポジウムが今週金曜日にございますので、ご案内します。
 朝9時半から午後5時までの長丁場ですが、この種のシンポジウムは途中入退場は可能なので、ご都合に合わせて参加されてはいかがでしょうか。

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第2回 東日本大震災以後の福島県の現状及び支援の取り組みについて

日時: 2012(平成24)年11月30日 (金) 9:30–17:00
場所: 京都大学生存圏研究所 木質ホール3階
http://www.rish.kyoto-u.ac.jp/images/Uji_Campus_2011_A3WH.pdf
         京阪黄檗駅、JR黄檗駅からの順路(徒歩で6分から10分)
主催者: 京都大学生存圏研究所
共催: 国立大学法人京都大学・一般社団法人国立大学協会
申請代表者: 上田義勝 (京都大学生存圏研究所宇宙圏航行システム工学分野)
所内担当者: 上田義勝 (京都大学生存圏研究所宇宙圏航行システム工学分野)
                  杉山暁史 (京都大学生存圏研究所森林圏遺伝子統御分野)

ご来聴歓迎・入場無料・事前登録不要

連絡先
上田義勝
メール: yueda[@]rish.kyoto-u.ac.jp
Tel: 0774-38-4800
プログラム
09:30–09:40        開会挨拶 (生存圏研究所長 津田敏隆)
09:40–10:10        「福島の農林水産物に対する放射性物質の影響調査と安全を確保する取組について」
福島県環境保全農業課 佐藤清丸、二瓶直登
10:10–10:40        「イネによる放射性セシウム吸収に関する研究」
福島県農業総合センター 藤村恵人
10:40–11:10        「ICRP2007年新勧告の『現存被曝状況』における生活圏改善の方策と課題」
京都女子大学 水野義之
11:10–11:30        総合討論 I
11:30–13:00        昼食
13:00–13:30        「福島県内の農地における放射性セシウムの分布と農作物の放射性セシウム低減対策」
福島県農業総合センター 齋藤隆
13:30–13:50        「蛍光X線を用いたダイズのセシウム蓄積部位の検討」
京都大学 杉山暁史 (生存圏研究所)
大阪府立産業技術総合研究所 陰地威史、喜多幸司
京都大学 伊藤嘉昭 (化学研究所)
13:50–14:20        「セシウムを吸収しない安心・安全なイネの作出を目指したセシウム輸送体の探索」
島根大学 秋廣高志
14:20–14:50        「土壌・作物中ストロンチウム90の測定」
京都大学 福谷哲 (原子炉実験所)
14:50–15:05        休憩
15:05–15:35        「KURAMAの開発と展開の現状」
京都大学 谷垣実 (原子炉実験所)
15:35–16:05        「徒歩やオートバイによる高精細マッピングのためのKURAMAの最適化」
京都大学 佐藤信浩(原子炉実験所)
16:05–16:25        「農業総合センターとの連携研究について(除染及び農業分野への応用利用)」
京都大学 上田義勝 (生存圏研究所)
京都大学 徳田陽明 (化学研究所)
16:25–16:45        総合討論 II
16:45–17:00        閉会挨拶

2012年11月20日火曜日

11月23日(祝) 市民セミナー「秋の森を語ろう~京の里山・福島の森」/京都市国際交流会館

柏村先生のアレンジで、以下のような市民交流セミナーが企画されています。当会の簡単な活動報告や冬の計画もアナウンスさせてもらう予定になっています。ぜひ、お出かけください。
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気楽な市民交流セミナー秋の森を語ろう~京の里山・福島の森~
主催: 分子ハーブ研究所
後援: 京都から東日本大地震被災者を支援する会
●日時:2012年11月23日(金、祝日)午後5時半(開場)~8時50分(終了)
●会場:京都市国際交流会館(三条蹴上地下鉄東西線蹴上駅下車3分)1階第4会議室
交通アクセス→ http://www.kcif.or.jp/HP/access/jp/index.html
●参加無料 
●プログラム
はじめに主催者の挨拶と参加者の自己紹介・展示物・資料の紹介(18:00~18:10)
第1部 京の里山(18:10-19:10) 座長:田中淳夫(森林ジャーナリスト)
①久山慶子(法然院森のセンター)「京の里山を楽しもう」
里山・森林再生運動紹介「フィールドソサエティ、森林ボランティア協会、シニア自然教室」
~夕食休憩(会場内での講師と参加者の会食*、18:50~19:10))~

第2部 福島の森(19:10-20:20) 座長:柏村直樹(分子ハーブ研究所代表)
①柏村直樹 「放射性セシウム・ストロンチウムの森・農地・農作物への影響記録」
紹介と福島のカキ・ホウノキ出荷被害の見聞記 19:10-19:30
②石崎巧馬(京都教育大学教育学部4年生) 関西の一学生から見た福島 -「ふくしま」は
いまもかわらず「ふくしま」です 19:30-19:50
③原田英美子(滋賀県立大学准教授) 「植物におけるストロンチウムとセシウムの動態」 19:50-20:10
④資料参加: 上田義勝(京都大学生存圏研究所) 11・30京大シンポジウム要旨「農業総合センターとの縁系研究について」 とこれまでの国内重要講演・シンポの資料紹介
総合討論(20:20~20:30) おわりに 柏村直樹
連絡先(会場 075-752-3010):分子ハーブ研究所 075-441-0490 kasikyoton[@]gmail.com
* 館内洋食弁当出前1584円、要予約
講演要旨集(カラー、30ページ) 展示物 あります

2012年11月8日木曜日

震災復興予算 原発輸出調査にも流用/東京新聞

 震災復興予算が、原発輸出調査費に流用されている、という、まことに驚くべき事実が明らかになりました。私たちは、震災復興予算が、震災・津波・原発事故で苦しむ被災者、仮説住宅での生活や、慣れない土地での避難生活を強いられている人たちのためにこそ使われるように、強く求めます。

京都から東日本大地震被災者を支援する会

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 震災復興予算 原発輸出調査にも流用
東京新聞2012年10月29日 朝刊

東日本大震災の復興予算の不適切使用問題で、二〇一一年度三次補正予算に盛り込まれた復興予算のうち五億円を、経済産業省がベトナムへの原発輸出に関する調査事業費として支出していたことが本紙の取材で分かった。被災地復興と関係ない海外の原発推進事業にまで流用されていたことで、復興予算の使途決定のずさんさがあらためて浮き彫りになった。 (中根政人、清水俊介、岩崎健太朗)

 経産省によると復興予算を使ったのは、日本政府の受注が一〇年十月の日越首脳会談で決まったベトナムのニントゥアン第二原発の建設に向け、現地で地震を引き起こす恐れのある断層の有無などを把握する調査。

 調査は日本政府が今年一月、敦賀原発(福井県敦賀市)などを運営している日本原子力発電に随意契約で委託した。

 調査は、経産省が上下水道や鉄道、リサイクル技術などのインフラ技術の海外輸出を促すため、民間企業に現地調査を委託する「インフラ・システム輸出促進調査等委託事業」の一環。

 同調査等委託事業費は一一年度当初予算では約六億円だったが、三次補正予算で「東日本大震災の復旧・復興につながる貿易投資の促進に必要」として、約八十五億円が追加計上された。同事業からは、ベトナムの原発以外に、世界各国のインフラの調査費などが計上されている。

 経産省資源エネルギー庁の原子力政策課は「インフラの海外輸出を進めることが、被災地の関係企業に経済効果をもたらす」と強調。原発輸出の調査費を復興予算から計上することで被災者の心情を逆なでするとの本紙の指摘については「真摯(しんし)に受け止める」と話した。

 政府は、日本の成長戦略としてインフラ設備の海外輸出に力を入れている。だが、原発輸出については「三〇年代に原発稼働ゼロを目指す」とした革新的エネルギー・環境戦略と矛盾するとして政府・与党内からも批判が出ている。

 ニントゥアン第二原発は二基で、電力九社と原発メーカーなどが出資する国策会社「国際原子力開発」(東京)が輸出事業を担当。二一年稼働を目指す。

2012年10月18日木曜日

8月の活動報告~その5 福島編(下) 吾妻小富士観光




 ようやく、8月の報告もラストです。
 福島で太陽の講演会をした翌日、広島の保養プランを終えて、福島に戻って来られたばかりの吉野裕之さん(こども福島の中心メンバーとして知られていますが、シャロームのスタッフもされています)が、お疲れのなか、磐梯・吾妻方面にドライブに連れて行ってくださいました。吉野さんとは、昨年4月に振津さんや宮腰さんらと福島を訪ねた折に、お近づきになりました。
 ドライブとはいえ、そのあいま、あいまに車を止めて、吉野さんの簡易測定器でドライブウェイ周辺の放射線レベルを測りながらの観光でした。
 私の問題意識は、放射能雲をせき止めるような働きをした磐梯・吾妻山系の山々の山腹や稜線付近の放射線レベルは依然として高いのではないか、というものでした。
 いろいろな場所で測定をしましたが、放射線のレベルはおおむね0204マイクロシーベルト毎時でした(同じ日の福島駅前のモニタリングポストの値は06レベル)。草むらのようなところや窪地はやはり高く、お鉢めぐりをした吾妻小富士の稜線は、むしろ低い値でした。風雨にさらされて、草木の少ない山の稜線は、風化作用が大きく、放射性物質を含む土などは、標高の低い方へ流れているのだと思われます(この推測は、阿武隈川等の河川に放射能が流れ込み、猛烈に汚染が進んだという事情とも合致すると思います)。
 道すがら、ふだんは放射能がらみのお話しかするチャンスがない吉野さんと、よもやま話もできました。吉野さんは、仏文専攻だそうで、今時の学生は、仏文(ふつぶん)のことを“フラぶん”と呼ぶ、と話したら、たいそう呆れていました。吉野さんが学生時代によくご覧になった映画のことなど、談論風発、おかげさまで、この日も楽しい時間が過ごせました。


 8月には、宮腰さんは、広島のキャンプの応援に行かれ、子どもたちに人気があったようですが、こうした子どもキャンプの報告はデリケートな面が強いので、また別の機会に宮腰さんから報告してもらえれば、と考えています。            (滝澤)

2012年10月5日金曜日

8月の活動報告~その4 福島市「太陽」講演会(上)

 早10月の声を聞き、秋色も、いよ深まる昨今、いまさら8月の報告というのも、時宜を失した感はございますが、お世話になった皆様へのお礼やご挨拶も兼ねて、記事に致します。

昨年の原発事故以来、いろいろとお世話になってきたNPO法人シャローム(大竹静子代表)のお招きで、825日に福島へ行ってまいりました。当日は、20名ほどの方々にお集まりいただき、私の拙い話にお付き合い戴きました。私の話が長引いたのに加え、多くの皆さんから活発なご意見やご質問を賜り、会は予定を30分以上オーバーして終了しました。会を終え、解散後に、中学生くらいの(もし高校生だったら御免なさい)男の子が、「地球の磁極の移動が近年加速しているのは、太陽の活動と関係あるのですか?」という極めて専門的で、むずかしい質問をしてくれて、大変驚きました。
このテーマは私の専門外で、ほとんど知識がなかったため、「詳しいことはわかりませんが、ひょっとしたら関係があるかもしれませんね。」などと、その場では、いい加減な回答しかできませんでした。
太陽が約11年周期で磁極が反転するように、地球の磁極も100万年に1.5回の割合で反転していることが、古地磁気学などの研究からわかっています。ただし、こうした磁極の反転がなぜ起こるのか、という原因については、明確な答えはまだ得られていません。地球の磁北極は、20世紀の100年間で1000km以上も移動しており(下図参照)、その原因も、解明されていません。ただし、日周運動によって、太陽からの荷電粒子の影響で、一日のあいだでも、周期的に数十キロ程度の変動があることが知られており、地球の磁極の位置が、もっと長い周期で太陽からの影響を受けている可能性もあるかもしれません。テーマとしては、研究する価値があるものではないか、と思います。
散会後、岐阜から(だったと思います。これも間違っていたらごめんなさい)来られた、シャロームの友誼組織の方やご同行の福島学院大の先生等と、新規事業(障害者の自立支援に関わるものつくり事業)に関する懇談の場に同席させていただきました。
その後、中華料理店で晩御飯をご馳走になった上に、講演会にもご夫婦でご参加くださった野内さんから、太陽にちなんで、イタリア語の「オーソレミオ」の歌のプレゼントまでしていただき、たいへん感激いたしました。(野内さんには、昨年、土壌サンプルの採集の際にも、たいへんお世話になりました。ありがとうございました)
こんなわけで、原発事故被災地を訪ねて、どちらが支援しているのか、支援されているのかわからないような有り様で、誠にお恥かしい限りですが、お陰様で旧交を温め、楽しいひとときを過ごすことができました。(つづく)  (滝澤)


2012年9月23日日曜日

8月の活動報告~その3 宇治キャンプで大流星に遭遇!

 サマーキャンプイン京都・宇治の星座観察ガイドに呼ばれたのは、818日の晩でしたが、当日はあいにくの荒天で、鉄道も乱れ、残念ながら中止となりました。

幸い、主催者のお取り計らいで、このプランは翌日19日に順延となり、おこがましくも、キャンプファイヤーの大トリを務めることになりました。キャンプファイヤーの後半にようやく会場にたどりつき、お互い顔も満足にわからないようななかでの、星空散歩となりましたが、夏の大三角形の見つけ方は、みなさん、おわかりいただけたと思います。
 偶然にも、夜空を見上げていた最中に、一瞬空を焦がさんばかりの大火球(だいかきゅう)を見ることができ、大変ラッキーな夏の宵をみんなで過ごすことができました。元天文少年(今は、なれの果て?)としては、とても満足しています。(おおよその方角としては、ヘルクレス座あたりから東に向かって飛んだように見えました。時刻は、21時すぎ頃でしょうか。時刻や方角から考えて、この火球は、ペルセウス座流星群とは直接関係ないようです)
 あまりにも素晴らしく、火球を紹介するにはうってつけの写真なので、次のHPから、写真を拝借しました。ペルセウス座流星群は、こうした火球が多いのが特徴のようです。http://photo.yana3.com/?cid=1