ようやく、8月の報告もラストです。
福島で太陽の講演会をした翌日、広島の保養プランを終えて、福島に戻って来られたばかりの吉野裕之さん(こども福島の中心メンバーとして知られていますが、シャロームのスタッフもされています)が、お疲れのなか、磐梯・吾妻方面にドライブに連れて行ってくださいました。吉野さんとは、昨年4月に振津さんや宮腰さんらと福島を訪ねた折に、お近づきになりました。
ドライブとはいえ、そのあいま、あいまに車を止めて、吉野さんの簡易測定器でドライブウェイ周辺の放射線レベルを測りながらの観光でした。
私の問題意識は、放射能雲をせき止めるような働きをした磐梯・吾妻山系の山々の山腹や稜線付近の放射線レベルは依然として高いのではないか、というものでした。
いろいろな場所で測定をしましたが、放射線のレベルはおおむね0.2~0.4マイクロシーベルト毎時でした(同じ日の福島駅前のモニタリングポストの値は0.6レベル)。草むらのようなところや窪地はやはり高く、お鉢めぐりをした吾妻小富士の稜線は、むしろ低い値でした。風雨にさらされて、草木の少ない山の稜線は、風化作用が大きく、放射性物質を含む土などは、標高の低い方へ流れているのだと思われます(この推測は、阿武隈川等の河川に放射能が流れ込み、猛烈に汚染が進んだという事情とも合致すると思います)。
道すがら、ふだんは放射能がらみのお話しかするチャンスがない吉野さんと、よもやま話もできました。吉野さんは、仏文専攻だそうで、今時の学生は、仏文(ふつぶん)のことを“フラぶん”と呼ぶ、と話したら、たいそう呆れていました。吉野さんが学生時代によくご覧になった映画のことなど、談論風発、おかげさまで、この日も楽しい時間が過ごせました。
8月には、宮腰さんは、広島のキャンプの応援に行かれ、子どもたちに人気があったようですが、こうした子どもキャンプの報告はデリケートな面が強いので、また別の機会に宮腰さんから報告してもらえれば、と考えています。 (滝澤)
0 件のコメント:
コメントを投稿