2011年6月2日木曜日

5月末、ふたたび、福島を訪れました


 527日から31日にかけて、私たちはふたたび福島県を訪れました。
27日は、林、宮腰、柏村の3名がいわき市を訪ねました。地震、津波の被害が激しかったところです(詳細は別途、ご報告します)。柏村さんは、三重大農学部で教鞭をとられていた先生です。
28日には、滝澤も福島市で合流し、前回の訪問でお世話になったNPO法人シャロームのみなさんと、福島市大波地区を初めとする福島県中通り地方4箇所でのヒマワリ作付け・土壌浄化検証実験の打ち合わせを行いました。この翌日は、奇しくも飯舘村で農林水産省によるヒマワリ作戦が始まる日でもありました。ヒマワリによる土壌浄化の話は、その効果の可能性ばかりが喧伝されがちで、ともすると安全キャンペーンの宣伝にもつながりかねない側面をもっています。ここは慎重に構えなくてはなりません。
私たちの活動は、そもそも、子どもの避難・疎開・ショートステイが主目的ではじまりました。しかし、前回の訪問時に、以前から、景観作物として、ヒマワリ栽培に取り組まれていた福島市大波地区の畑の、土壌サンプルの採取も行いました。このことがご縁で、ヒマワリの土壌浄化の可能性について、引き続き調査することになりました。民間諸団体や農林水産省等の取り組みと競合することになりますが、今後の被災地支援につながる独自の成果を、意識的に追求していこう、と思っています。(このプロジェクトについては、高木仁三郎市民科学基金の緊急助成プランに応募済み)あくまでも、市民(とりわけ、福島県の住民)の立場に立って、科学的成果を目指す所存です。
29日には、ヒマワリ作付け予定地4箇所を訪ね、また、午後には、「子どもたちを放射能から守る福島ネットワーク」の相談会に参加しました。相談会は、避難・疎開・保養相談のセクションや、内部被ばくの学習・講演会等、いくつかのセクションに分かれ、いずれも大盛況でしたが、とりわけ、食品の放射能測定をするコーナーは黒山の人だかりが絶えることがありませんでした。おそらく、全体で500人を超える人たちが集まったのではないでしょうか。福島の人たちが、放射能汚染の問題で、いかに苦しみ、悩んでいるかが、ひしひしと伝わってきました。
会場では、前回お世話になった方や、京都のわくわくキャンプにお越しくださったお母さんたちなど、多くのみなさんと再会を果たし、また、新たに多くのみなさんと出会うことができました。
なお、今回の調査に関しては、長年京都で反戦・平和映像の上映運動をしていらっしゃるピースムービーメントの企画の1コーナーとして、6月末にみなさまにご報告する予定になっております。詳細が明らかになり次第、またお知らせします。自前の報告会も7月頃にできれば、と考えております。(滝澤)

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