2022年4月3日日曜日

原発占拠~新たな原子力災害~

 毎日新聞は、43日付け朝刊で、「ロシア兵 多数被ばくか」という、ウクライナの通信社の配信記事に基づく、ロシアのチェルノブイリ撤退の背景分析の記事を載せています。https://mainichi.jp/articles/20220402/k00/00m/030/107000c

チェルノブイリ原発敷地内で塹壕を掘ったりして、土中の放射性物質を飛散させ、それを吸い込んだ兵士に健康被害が出ている、という内容です。戦争の混乱が続く中で、相変わらず真偽不詳の記事ではありますが、汚染地域を防護措置や安全対策なしに掘り返したりすれば、環境や人間の健康に影響が出るのは当然です。

この記事から読み取れることは、無謀な作戦に駆り出されたロシア軍兵士たちのなかでの不安の広がりです。このことが、ロシア軍のチェルノブイリ撤退の重要な要因のひとつであることはきっと間違いないでしょう。IAEAがチェルノブイリを査察したときに何を語るか、注目しましょう。

戦争を止められず、祈ることしかできない日々ですが、せめて、ウクライナの戦後復興にできることを考え続けたいと思います。戦争の標的にされた原発や核施設について考えることも、そのひとつです。

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