民間、政府、国会と3つの事故調査委員会の報告書がまとまり、昨晩もその特集番組がNHKで組まれていました。そのなかで、原発事故による避難関連での死者は600人を超える、との発言(柳田邦男)がありました。こうした、原発事故関連死に思いをめぐらすとき、16日、名古屋市でのエネルギー・環境政策に関する意見聴取会で、中部電力の社員が、「原発事故の放射能の直接的影響で亡くなった人はいない」と言い放ったことに、怒りが収まりません。
ことほどさように、原発事故後のこの国の方向性が、いまだに定まらないなか、政府や国会の内情にくわしい現職の国会議員による講演会が企画されています。私も含めて、政治家の話には、心底うんざりな方も大勢おいででしょうが、政治家の考えを直接問いただすチャンスでもありますので、ご紹介しておきます。
以下、エントロピー学会関西セミナーからのお知らせを転載します。
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エントロピー学会・関西セミナー 公開講演会
テーマ:「福島第一原発の事故原因と大飯原発再稼働問題:
なぜ私はネイチャー誌に論文を投稿したのか、なぜ私は民主党に離党届を提出したのか」
講師:平智之氏(衆議院議員・京都一区選出、同志社大学嘱託講師)
平智之氏は、京都大学工学部物理工学科で高温金属、米国UCLA大学院でファインセラミクスの材料強度学を専攻した経歴を持つ。材料の特性を知るなかで原子炉の安全性がいかに脆弱であるかを思い知らされたと述べている。昨年の12月には、鳩山元首相との共著で『ネイチャー』誌に寄稿し、福島第一原発過酷事故についての政府や東電が発表するデータの信憑性に疑問を呈しつつ、再臨界と核爆発の発生の可能性を指摘している。平氏は、福島第一原発の過酷事故発生原因が解明されないままに大飯原発を再稼働すると決定した野田政権の姿勢に抗議し、6月18日に民主党に離党届を提出している。平議員に、福島原発事故の真相や日本政府や与党の意思決定の実態はどうなっているのか、エネルギー政策を転換するために我々は何をすべきかなどについて語っていただく。
【日時】2012年7月28日(土)15時~17時
【会場】同志社大学新町キャンパス「臨光館」2階 207号室
京都市営地下鉄烏丸線「今出川」駅より北西方向に徒歩約7分。
(地図は以下にあります)
http://www.doshisha.ac.jp/access/ima_campus.html
【参加費】会員・会員同額/予約不要 一般:500円 学生・大学院生:無料
(会員以外の皆様の参加も歓迎します。)
【主催】エントロピー学会・関西セミナー
ホームページ:http://kansemi.jp/
エントロピー学会 ホームページ:http://entropy.ac/
【お問い合わせ先】同志社大学経済学部 和田喜彦 yowada[@]mail.doshisha.ac.jp
電話Fax:075-251-3582
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