2012年2月13日月曜日

東日本大震災復興支援上映プロジェクト in 京都


 
山形国際ドキュメンタリー映画祭主催の企画が、全国を巡回しています。「Cinema with us  ともにある」 と題した復興支援上映プロジェクトです。
 2月13日(月)、14日(火)は、京都造形芸術大学 芸術文化情報センター映像ホール で、
(アクセス:http://acic.kyoto-art.ac.jp/) 
2月15日(水)、16日(木)は、立命館大学 衣笠キャンパス 充光館地下301号室 で、
(アクセス:http://www.ritsumei.jp/accessmap/accessmap_kinugasa_j.html
それぞれ開催されます。
 上映作品は以下の通りです。
 ●「まけないタオル 復興コンサート」 日本/2011 日本語/17分  監督 岡達也
 山形県最上町に避難している被災者とともに開かれたコンサートの記録。
 ▶ 2/13・15 13:30
 
 ●「東北芸術工科大学3.11プロジェクト」 日本/2011 日本語/約30分
 根岸吉太郎学長の呼びかけに応えた9人の学生が、それぞれ、3分11秒のドラマを作った。若い世代は震災とどう向き合おうとしているのか。
 ▶ 2/13・15 14:25

 ●「明日」 (311仙台短編映画祭映画製作プロジェクト作品)日本/2011 日本語/137分
 41人の監督たちが、3分11秒という制約の中で、それぞれが3月11日以降の自身と対峙し、葛藤を経て産み出した作品をオムニバス形式で綴る。
 ▶ 2/14・16 13:30

 ●「ナマコオンナ」 日本/2011 日本語/30分 監督:加藤拓人、野坂望美
 失恋の痛手から立ち直る姿を、ナマコは溶けても再生するというモチーフに絡めて描く。震災からの復興が底流のテーマ。
 ▶ 2/13・15 13:50
 
 ●「なみのおと」 日本/2011 日本語/142分 監督:濱口竜介、酒井耕
 今回我々が写した”語り”とは、直接的な津波の記録映像が”現象の連鎖”であるのに対して、その脅威のなかで人間は何を考え、何を決断したのか、そして結果はどうなったのかを映し出す”口承記録”です。(濱口)
 ▶ 2/13・15 15:20

 ●「相馬看花 第一部 奪われた土地の記憶」 日本/2011 日本語・英語字幕付/111分 監督:松林要樹
 原発事故によって奪われた土地の記憶。人がいない無人の時が続けば、文化だけでなく土地の言葉も失われる。その前に、私は何としてもこの惨状を記録しなければと思ったから映画にした。(松林)
 ▶ 2/14・16 16:30

鑑賞料金 1プログラム(A~D) 一般 800円 学生 500円
A:「まけないタオル~」「ナマコオンナ」「東北芸術工科大学 311プロジェクト」
B:「なみのおと」
C:「明日」
D:「相馬看花~」
**************************************************************************
3.11 記憶つなぐ映画
(2012年2月12日 読売新聞)
東日本大震災を題材にしたドキュメンタリー映画を上映する「ともにある Cinema with Us」が13~16日、京都造形芸術大(左京区)と立命館大衣笠キャンパス(北区)で開かれる。津波や福島第一原子力発電所の事故の惨状や復興に向けた人々の絆を全国各地に伝える取り組みで、収益は被災地での無料上映に役立てるという。(西蔭義明)

 NPO法人・山形国際ドキュメンタリー映画祭(山形市)が主催。1989年から同映画祭を開催しており、昨年10月に行った映画祭では震災に関する映画計29本を集めた特別プログラムを組んだ。
 「困難と向き合う人々の姿を全国に伝えたい」と、各地を巡回する企画を実現。1月以降、神戸市や福島市などで上映を重ねており、府内では6本を流す。

 「なみのおと」(浜口竜介、酒井耕両監督)は、被災3県の津波の被害者と向き合い、当時の状況を語ってもらった作品。津波の爪痕を残した生々しい現場映像はほとんど見られないが、被災者からじっくりと話を聞くことで記憶を詳細にたどっている。

 「相馬看花 第一部 奪われた土地の記憶」は、福島第一原子力発電所事故の被害を受けた福島県南相馬市で、松林要樹監督が地元の女性市議とともに地域を訪ね歩き、住民の古里への熱い思いを描き出している。

 ショートムービー3本を集めたプログラムもある。「まけないタオル 復興コンサート」(岡達也監督)は山形県最上町の住職が考案した「震災に負けない」と「頭や首に巻けない」をかけたタオルをきっかけにした、避難した被災者と住民の交流を伝える。

 同映画祭事務局は「ドキュメンタリーの上映を通して震災を風化させたくないという思いでいる。新聞やテレビの報道という形以外で表現された被災地の思いを受け取ってもらえれば」としている。

      ◇

 会場は、13、14日が京都造形芸術大芸術文化情報センター映像ホール(左京区北白川瓜生山、075・791・8134)で、15、16日が立命館大衣笠キャンパス充光館(北区等持院北町、075・465・1990 電話対応は平日のみ)。両会場とも初日は午後1時30分から「まけないタオル」などショートムービー、午後3時30分に「なみのおと」、2日目は午後1時30分「明日」、午後4時30分「相馬看花」を上映する。料金は1プログラム800円(学生500円)。

0 件のコメント:

コメントを投稿