2012年7月25日水曜日

7月28日(土)福島第一原発の事故原因と大飯原発再稼働問題/エントロピー学会・関西セミナー・公開講演会

民間、政府、国会と3つの事故調査委員会の報告書がまとまり、昨晩もその特集番組がNHKで組まれていました。そのなかで、原発事故による避難関連での死者は600人を超える、との発言(柳田邦男)がありました。こうした、原発事故関連死に思いをめぐらすとき、16日、名古屋市でのエネルギー・環境政策に関する意見聴取会で、中部電力の社員が、「原発事故の放射能の直接的影響で亡くなった人はいない」と言い放ったことに、怒りが収まりません。
 ことほどさように、原発事故後のこの国の方向性が、いまだに定まらないなか、政府や国会の内情にくわしい現職の国会議員による講演会が企画されています。私も含めて、政治家の話には、心底うんざりな方も大勢おいででしょうが、政治家の考えを直接問いただすチャンスでもありますので、ご紹介しておきます。
 
 以下、エントロピー学会関西セミナーからのお知らせを転載します。
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エントロピー学会・関西セミナー 公開講演会

テーマ:「福島第一原発の事故原因と大飯原発再稼働問題:
なぜ私はネイチャー誌に論文を投稿したのか、なぜ私は民主党に離党届を提出したのか」

講師:平智之氏(衆議院議員・京都一区選出、同志社大学嘱託講師)

平智之氏は、京都大学工学部物理工学科で高温金属、米国UCLA大学院でファインセラミクスの材料強度学を専攻した経歴を持つ。材料の特性を知るなかで原子炉の安全性がいかに脆弱であるかを思い知らされたと述べている。昨年の12月には、鳩山元首相との共著で『ネイチャー』誌に寄稿し、福島第一原発過酷事故についての政府や東電が発表するデータの信憑性に疑問を呈しつつ、再臨界と核爆発の発生の可能性を指摘している。平氏は、福島第一原発の過酷事故発生原因が解明されないままに大飯原発を再稼働すると決定した野田政権の姿勢に抗議し、6月18日に民主党に離党届を提出している。平議員に、福島原発事故の真相や日本政府や与党の意思決定の実態はどうなっているのか、エネルギー政策を転換するために我々は何をすべきかなどについて語っていただく。

【日時】2012年7月28日(土)15時~17時
【会場】同志社大学新町キャンパス「臨光館」2階 207号室
京都市営地下鉄烏丸線「今出川」駅より北西方向に徒歩約7分。
(地図は以下にあります)
http://www.doshisha.ac.jp/access/ima_campus.html
【参加費】会員・会員同額/予約不要 一般:500円 学生・大学院生:無料
(会員以外の皆様の参加も歓迎します。)
【主催】エントロピー学会・関西セミナー
ホームページ:http://kansemi.jp/
エントロピー学会 ホームページ:http://entropy.ac/
【お問い合わせ先】同志社大学経済学部 和田喜彦 yowada[@]mail.doshisha.ac.jp
電話Fax:075-251-3582

2012年7月24日火曜日

キャンプイン京都・宇治2012 まだ3家族受け入れ可能

7月8日付けの本ブログでもご紹介した、キャンプイン京都宇治ですが、まだ受け入れ余地があるそうですので、関心のある方にお知らせいただけると幸いです。

http://kyoto-sien.blogspot.jp/2012/07/blog-post_08.html

以下にコメント欄に投稿いただいた記事を再掲します。

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キャンプin京都・宇治プロジェクト 代表 板倉 佐恵子

ご紹介いただきました、キャンプin京都・宇治プロジェクトの板倉です。

昨年は応募が殺到して、お断りするのが心苦しかったのですが、今年はまだ3家族の方の受け入れが可能です。交通費のご負担をお願いせざるを得なくて、その点は申し訳なく思っています。

ボランティアのお兄さんお姉さんたちも待っています。好評だった去年のように、楽しいキャンプになることでしょう。

ご応募、お待ちしています!

よりそいホットライン/被災者向け無料電話相談


 10日ほど前のNHKニュースで取り上げられた「よりそいホットライン」について、ご紹介します。なかなかつながりにくいようですが、相談窓口には足を運べない、近くに悩みや問題を相談できる人がいない、などでお困りの被災者の方は、一度電話をおかけになって、相談なさってみてはいかがでしょうか。
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“よりそい”電話に200万件
7月15日 6時17分 NHKニュース
震災で被災した人などを対象にことし3月、全国で始まった無料の電話相談に、開設からの4か月間でかかってきた電話はおよそ200万件に上ることが分かりました。

「よりそいホットライン」と名付けられたこの電話相談は、被災した人の孤立を防ぐとともにあらゆる人の悩みに対応できる相談窓口を作ろうと、東京に事務所を置く団体が国の補助を受けて、ことし3月11日に全国で始めました。
福祉などの専門家と相談員が連携して毎日24時間相談に応じ、開設からの4か月間でかかってきた電話はおよそ200万件に上ることが運営団体のまとめで分かりました。
このうち、実際につながったのはおよそ6%の12万1000件余りで、優先的に対応している被災地や被災者が避難する地域からの電話が半数近くを占めているということです。
相談の中には「震災で家族を亡くし、1年たっても何をする気にもなれず寂しさがさらに募っている」という声や「自分が作った農産物から基準値を超える放射性物質が検出され出荷できなくなった。今後の生活を考えると不安で死にたくなる」といった深刻な声が多いということです。
運営する社会的包摂サポートセンター東北コーディネーターの山屋理恵さんは「態勢を強化するとともに、必要に応じて支援機関への橋渡しなどもしていきたい」と話していました。
電話相談の番号は0120ー279ー338です。

2012年7月23日月曜日

3月11日を生きて~石巻・門脇小・人びと・ことば~/大阪・シネ・ヌーヴォX


 東日本大震災から、早1年4か月余りがたちますが、震災からの復興は、遅々として進んでいない、という印象をお持ちの方が多いと思います。その一方、被災地から離れたところで暮らす人たちの心から、被災地への思いが徐々に薄れていているのではないか、という危惧もあります。
 被災地に足を運ぶこと、地元の人たちと直接つながることが、震災を忘れないための最も有効な手立てだとは思いますが、遠方に住んでいると、被災地への思いがあっても、現地を訪ねることがままならない人が多いのもまた事実でしょう。
 8月3日まで、標題のドキュメンタリー映画が、大阪市西区の映画館シネ・ヌーヴォで上映されています。
 私も未見ですが、ぜひ、観に行こうと考えています。映画館で、被災地の気持ちをささやかながら共有できるのではないか、と期待しています。
 ちなみに、現在、シネ・ヌーヴォでは、木下恵介特集の上映会(全作品上映)も行っています。私のお薦めは、「お嬢さん乾杯」と「夕焼け雲」です。「夕焼け雲」は名作ながら、TVでもなかなか放映されない稀覯作品なので、とても楽しみにしています。

シネマ・トゥデイ 作品紹介記事
http://www.cinematoday.jp/movie/T0015004
リンク
シネ・ヌーヴォX アクセス (阪神なんば線または地下鉄中央線九条駅下車)
http://www.cinenouveau.com/access/access.html

2012年7月19日木曜日

8月9日(木) 子どもの無料健康診断/滋賀県内への避難者向け

子ども全国ネットのMLへの投稿から、転載します。定員がございますので、所定の手続きを踏んで、お申込み下さい。

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「滋賀県内避難子どもの健診実行委員会」からのお知らせです。

避難者の会会員だけではなく、滋賀県に避難してこられている方でしたら誰でも受けることが出来ます。
ご希望の方は避難者の会事務局に申し込んでください。
『滋賀県内避難者の会』 Eメールshigahinan[@]gmail.com

お知り合いの滋賀県内避難者の方にお声かけください。
定員までまだ余りがあります。

子どもの健康診断の御案内

滋賀県内避難子どもの健診実行委員会

1、 健康診断の目的

滋賀県内避難者の中で、こどもの健康状況について様々な不安を抱えている現状があります。福島県内では健康診査が始まっていますが、避難区域外住民、県外避難者については健診が実施される時期が未定であることもあり、不安が募っています。

このような被災者の健康不安に寄り添い、現時点での健康状況をできるだけ正確に把握してもらうために、特に要望が強く、受ける機会がない子どもの健康診断を行うことを計画しました。今後起こりうる健康被害、健康状態の変化に対し、基礎となるデータ、記録として被災者自らで管理していただくことにより、将来にわたる健康管理に役立てていただきたいと考えています。

2、 健診日時
   2012年8月9日(木)午後2時―4時

3、 場所
  坂本民主診療所

住所 〒520-0113 滋賀県大津市坂本6丁目25-30

坂本民主診療所の詳細地図や御案内 → http://shigamin.jp/network/network01/network0101

最寄り駅 京阪電車 石坂線 坂本駅

4、 健診内容

医師による診察、尿、血液検査(末梢血液像、甲状腺機能)、心電図、甲状腺エコー
(なお、小さい子どもさんの場合、検査を十分行えないこともありますのでご了承ください。)

5、 費用  無料

6、  募集    40名(希望者が多い場合には、次回の開催を検討します)

7、  対象年齢  0歳(平成24年4月1日以前の生まれ)から高
   校生までの希望者

8、  結果通知  郵送で行い、希望者には個別面談を行います

9、  申込み・お問い合わせ7、  対象年齢  0歳(平成24年4月1日以前の生まれ)から高校生までの希望者

8、  結果通知  郵送で行い、希望者には個別面談を行います

9、  申込み・お問い合わせ
     詳しくは、滋賀県避難者の会ブログをご覧ください。


http://shigahinansya.shiga-saku.net/e810153.html

2012年7月14日土曜日

2012・のびのびサマ-キャンプ イン 美杉
~福島の子どもたちとともに~

標題の件につき、主催者の高山さんから、追加募集(2次募集)のお知らせをいただきましたので、ご案内します。キャンセルが発生したため、あと3家族程度受け付けるそうです。7月19日(木)締切です。
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◆サマ-キャンプのご案内◆

 「三重・福島キャンプと滞在ネットワーク」は、昨年のサマーキャンプ・今年のスプリングキャンプに引き続き、今夏も、以下のようにサマ-キャンプを開催いたします。
 つきましては、前期日程(8月1日~8日)参加者の病気等によるキャンセルのため、3家族限定で募集させて頂きます。皆さまのご応募をお待ちしています。

「2012・のびのびサマ-キャンプ in 美杉~福島の子どもたちとともに~」

開催期間:8月1日 ~ 14日

開催場所:三重県津市美杉町

宿泊場所:美杉リゾ-トホテル(宴会場 ※パーティションで二分割)

     美杉町大洞(おおぼら)キャンプ場(管理棟)

ご都合により、農家民宿宿泊も相談に応じます。

(民宿宿泊費:大人13,000 小人11,500 乳幼児無料)

申込み方法:全日程参加 8月1日~14日)

  前半のみ参加(8月1日~8日)

  後半のみ参加(8月8日~14日)

参加資格:福島の子どもたちと保護者(県外避難中の方々・中高生も含む。)

参加定員:25人 *但し、この度の2次募集に関しては、3家族限定

参加費: 参加費は特に必要ありませんが、名古屋までの往復交通費のうち、下記の額面のみ自己負担となります。

大人10,000円・小人(2歳以上)5,000円

*名古屋までの交通費は、キャンプ受付時に申請してください。会の方で全額サポ-トさせて頂きます。切符購入時にJRの窓口にて領収証を受領してください。会計まで提出をお願いいたします。

応募締切日:*この度の募集は、7月19日(木)までとさせて頂きます。

*定員になり次第、締め切らせて頂きます。

集合場所:JR名古屋駅太閤口

*名古屋からは貸切バスにて現地に向かいます。集合場所での点呼後、会員がエスコ-トします。

プログラム:森林セラピ-・ヨガ・森の自然教室・キャンプファイヤ-・川遊び
天体観測・魚の掴み取り・野草料理教室・花火大会・スイカ割・農業収穫体験等
*豊かな美杉の自然の中での生活を通して心身ともにリフレッシュしていただければ幸いです。朝食は参加者の共同自炊となります。但し、食材は、会の方で準備させて頂きます。尚、昼食・夕食は、プロの方々によるサポ-トを予定しています。

(問い合わせ先) mariarafaela55[@]gmail.com
090-3153-5410(高山)

2012年7月12日木曜日

振津かつみさん「核のない未来」賞受賞!

 大きなニュースが飛び込んできました。当会のキックオフ集会(2011331日)でもご講演いただいた、医師の振津かつみさんが、反核の国際的な賞である「核のない未来」賞(Nuclear-Free Future Award)を受賞されることになりました。

 この授賞を期に、振津さんへの注目や期待も、いよ高まるとは思いますが、あまり無理をしないようにしてほしい、と思っています。(原発事故直後は、私たちもずいぶん、無理をお願いしましたが...。)

以下に、ICBUW(劣化ウラン兵器禁止を求める国際連合)ヒロシマオフィスの速報記事を転載します。

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振津かつみさん、今年の「核のない未来賞」受賞(7.4.2012

July 5, 2012

医師で、ICBUW運営委員でもある振津かつみさんが、今年の「核のない未来賞」を受賞されることになりました。 詳しくは、英語サイトですが下記サイトをご覧ください。この賞は、今までに、日本人では、平和市長会議&秋葉忠利・前広島市長(2007年)や写真家の樋 口健二さん(2001)が受賞されています。 今年の受賞者は全部で5名で、振津さんは「教育部門賞」を受賞されます。授賞式は、9月29日、スイスで行 われます。なお、今年は、ドイツ人のプルークバイル博士も、「生涯貢献賞」部門で受賞されています。

●ICBUW ヒロシマオフィス
http://icbuw-hiroshima.org/

●ICBUWのHP
http://www.bandepleteduranium.org/en/icbuw-science-team-member-wins-nuclear-free-future(振津さんは写真を撮られたり、載せられたりするのがお嫌いのようですが、こういう日のために、もっとよいショットを用意しておかないと。まあ、自分を売り込もうなんて気持ちがまったくないところが、振津さんの立派なところなわけですが...。)

●"What's we are about " in the site of Nuclear-free future award
http://www.nuclear-free.com/eng/wedo.htm#lark




2012年7月11日水曜日

新藤兼人「原爆の子」「第五福竜丸」を観よう/京都文化博物館

 実は、私は映画ファンでして、お金もないくせに、映画館で映画を観ることが、数少ない楽しみのひとつです。(歳をくってるのに、学割で映画が観られるというのも、学生の有難さです。まあ、いつまで、学生をやっているのだ、という話でもありますが2年延長などと書かれた不名誉な学生証を窓口で差し出すのも、さすがに気は引けますが、ディスカウントの魅力には勝てません) 日本映画では、私は黒澤明よりもむしろ、木下恵介や成瀬巳喜男といった、ウェットなタイプの映画が好みです。

 よるとさわると涙を流し、涙を流すことを、善人のシンボルにしている、といった木下作品に対する批判があることも承知していますが、涙も流せなくなっては、人間としては終わりではないか、とも思っています(子どもの頃は泣き虫で、感受性が強い子どもでしたが、仕事や私生活がうまくいかなかった30代の頃は、まったく泣けなくなりました。ところが、最近は映画を見たり、新聞記事を読んだりするだけでも、よく泣いています。歳をとって涙腺がゆるくなった、ってことですかね。別に善人になったわけではありません。実体は不機嫌で意地悪な中年男です)

 さて、標題の件ですが、新藤兼人、映画監督としての仕事、という特集上映会が、京都市にある京都文化博物館で73日~22日の期間、開かれています。

 やはり、このなかで注目の作品は、「原爆の子」と「第五福竜丸」でしょう。冒頭に映画ファンだなどと名乗りながら、私はどちらも未見です。日本が世界で初めて核攻撃を受け、さらにまた水爆実験の被害も受けた歴史を、未曾有の原発災害を受けた今、あらためて振り返ることは、いろいろな意味で有益なことだと思います。

 まあ、あまり肩肘を張らずに、若々しい乙羽信子、宇野重吉の姿や、戦火を潜り抜けながらも、山紫水明、白砂青松に恵まれたかつての日本の風景(高度成長期に損なわれ、失われてしまった風景)を楽しむのも、古きよき日本映画の一つの楽しみ方でしょう。  (滝澤)

●京都文化博物館フィルムシアター

http://www.bunpaku.or.jp/exhi_film.html#film_1207

●「原爆の子」 713日(金)13:30~・18:30

1952年近代映画協会・劇団民芸作品(モノクロ・96分)
監督:新藤兼人
出演:乙羽信子、滝沢修、北林谷栄

●「第五福竜丸」 719日(木)13:30~・18:30
21
日(土)13:30~・17:00

1959年近代映画協会・新世紀映画作品
(モノクロ・107分)
監督:新藤兼人
出演:宇野重吉、乙羽信子、稲葉義男