2012年9月10日月曜日

8月の活動報告~その2 岩手県山田町を訪ねて(下)

 山田町では、「ホテル ビジネスインやまだ」という高台に新しく作られたホテルに投宿しました。当初は民宿に泊まって、地元の人の話を聞くという心積もりでしたが、余りにも到着時刻が遅くなったので、ホテルの方が、迷惑をかけることが少ないと考えたためです。何もかも新しかったので、居心地は大変良かったです。 
 出前授業の後、ホテルに戻り、一階にある「浜処いっぷく」で食べた「復興三色丼」は、最高においしかったです! やはり、海のものは海の近くで食べるのが一番です。
http://inn-yamada.jp/02_restaurant/index.html

 かなり、脱線したので、2日目(8月12日)の出前授業に話をすすめます。
 2日目は、ソーマキューブという、立体パズル作りをしました。 (午前 こども 6名、 午後 こども 3名) 午前中に参加した5年生の男の子2人は、黙々と作業に取り組んでいましたが、上級生だけあって、のみこみもよく、ていねいに色を塗って仕上げていました。(ちょっと慎重すぎるくらい。男の子の方が慎重?) 午後の3人は、前日も参加した女の子たちだったので、かなり打ち解けて、やや騒がしいほどになりました。あまり声が大きくなりすぎると、「ここは仮設だよ!」とこどもたち同士で注意しあっていたことが、心に残っています。説明が遅れましたが、この出前授業(サマーチャレンジ)の会場は、すべて仮設住宅の集会所をお借りして実施しました。

 ご担当、ご案内くださった社協の職員の方(ご自身も津波で住居を失い、仮設でお暮らしだそうです)のお話では、山田町だけで、45箇所の仮設住宅があるそうです。高台移転という合意はようやくできたものの、具体的な住宅建設予定地などは、まだほとんど白紙の状態、とのお話でした。真の復興への道のりは、まだまだ険しい、と感じました。
 岩手や宮城に、いつまた行けるかわかりませんが、何とか機会を作って、被災地の実情を見聞し、伝えていきたい、と思っています。山田町でお世話になったみなさん、有難うございました。 (滝澤)

 帰途につく折、バス停で撮った写真。津波で流された建物の基礎が、いたるところに残されています。震災から1年半経っても、こうした状況に置かれている被災地のことを、私たちは忘れるわけにはいきません。


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